韓国5日目 ~「解憂所」とは?~
8月31日(土)
今日は団体踏査の最終日である。なんとか完走したい。
昨日の反省を込めて、朝食のバイキングは昨日の半分の量にした。今回は「勝ち」だ。
8時20分にフロントに集合し、8時30分にバスは出発した。
今日は、いずれも初めて訪れるところで、気持ちがはやるが、体力がついていけるか心配である。
よりによって、午前中の最大の懸案は登山である。
僕は事前に、「長期間の歩行は困難なので、登山がある場合は別行動をとります」と宣言していたのだが、
「ちょっと歩くだけだから大丈夫ですよ」
と言われ、結局一緒に登ることにした。
たしかに登山と言うほどの距離を登ったわけではないが、足もとが悪く、ちょっとした小石を踏みしめると足の裏に激痛が走る。健常者にとっては何でもないことであっても、そうでない人にとってはなかなかの冒険である。
「どうぞ先に行ってください」と僕はいちばん最後を歩くことにした。
「俺にかまわず先に行け!」というのが、死ぬまでに言いたいセリフの1つだったのだが、ここでそれに近いことを言ったのであった。
みんなとはひどく遅れて目的地に到着し、下山の時も、「俺にかまわず先に行け!」とばかりにそろ~りそろ~りと山道を降り、みんなを待たせることになってしまった。
昼食のあと、最後の目的地となったのは古刹だった。この古刹はとても広い。これをみんなと同じペースではとてもではないがついていけないな、と思い、
「自由行動にしましょう」
と提案して、その通りになった。
実際、自分のペースで見られるのでなかなか楽しい。
トイレに行きたいと思い、境内図をたよりにたどり着いたところに、
「解憂所」
という案内があった。仏教用語なのだろうか?なるほどトイレは「解憂所」である。言い得て妙だ。
集合時刻は午後3時30分。ひととおり見終わったあと、バスに乗り込み、本日の宿所にむかう。これで団体踏査のすべての予定が終了した。遅い足取りでみんなには迷惑をかけてしまったが、ここまで大事に至らなくてほんとうによかった。
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