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ハリーポッターのスタジオツアー

10月6日(日)

昨日に引き続き、今日も小1の娘と2人で過ごすことになった。

休日になると娘は「どこかへ連れていって」と言う。まあどこの家庭でもそうなのだと思うが、さすがにもうネタ切れになるよなーと思っていたら、昨日の午前に、

「ハリーポッターのところに連れていって!」

と言いだした。何のことかと思えば、ここ最近、テレビの地上波でハリーポッターの映画シリーズが立て続けに放送され、それを観た娘がハリー・ポッターにハマり、映画の間に流れるCMで、閉園した豊島園の跡地にできた「ハリーポッターワーナーブラザーススタジオ」に行きたいということらしい。こっちが消極的な態度をとると、娘は頑として譲らず、しまいには泣く始末である。

僕は、娘がハリーポッターの映画を観ているところを横からチラ見しただけで、ハリーポッターに関する知識は全くない。もちろん、魔法学校に関する話だ、ということくらいはなんとなくわかる。旧豊島園の敷地内にあるハリーポッターのテーマパークというのも、どういうものなのかまったくわからない。しかしそれで娘の気が済むのならと、スマホで予約をした。最近は何でもスマホだなあ。

すると、そこは「スタジオツアー」といって、ハリーポッターがどのように作られたかというメイキングを展示しているようなのである。つまり映画のスタジオに見立てて、セットを組み、そのセットのなかで入場者は没入感を楽しむという趣向のようなのである。そしてそのスタジオツアーは30分ごとにスタートすることになっていて、まず何時の回にスタジオツアーを希望するかを決めなければならない。おそらくあまりに入場者が多いのでそのような措置がとられているのだろう。

僕はとりあえず、いちばん早い予約可能時間を探し、12時30分の回を予約した。

何も考えずに予約ボタンを押したら、料金が出てきて、それがまたけっこうなお値段なのである。一瞬逡巡したが、まあ世界的に大人気映画の映画スタジオを見ることができるんだったら仕方ないと、購入を決めた。

その後、そのスタジオはどんなところなのだろうと思って少しだけ調べてみたら、攻略法みたいなことを書いてくれているブログを見つけた。どんなことが書いてあったかというと、

・スタジオツアーに要する時間は、人によるが、平均4時間ていどである。

・スタジオツアーが始まる1時間前から建物に入場できるので、つまり予約時間ギリギリに行くのではなく1時間前に入場した方がよい。

・というのも、スタジオツアーが始まるまでの1時間で、エントランスにあるフードコートで昼食を済ませたり、トイレに行ったりしたほうがよいからである。

・スタジオ内は飲食ができない。途中の休憩スペースにフードコートはあるものの、そこにたどり着くまでに2時間かかる。トイレについても、スタジオツアーに入ってしまうと、1時間くらい歩かないとトイレがないので、最初に済ませておいた方がよい。

・スマホはフル充電で臨むこと。スタジオツアーのなかで、体験コーナーに参加しようとすると、そのたびにQRコードをかざして登録しなければならないし、何よりスタジオ内にはフォトジェニックな撮影場所がたくさんある。つまりスマホが大活躍するのである。

…とまあざっとこんな感じで、しかしこれを読んでも何が何だかわからないのだが、ひとまずこのアドバイスにしたがって行動することにしようと決めたのである。

12時30分のスタジオツアーを申し込んだから、1時間前の11時30分には建物に着いていなければならない。電車のルートを調べてみると、自宅の最寄りの駅から40分ほどしかかからず、しかも乗り換えは1回で済むようなので、意外と近いところにあったんだなと初めて知った。これだと娘を電車に乗せてもストレスにならないだろう。

さて当日、建物の前には10時50分頃に着いてしまい、40分ほど建物の前にある公園で時間を潰し、11時30分に建物の中に入ることができた。

僕と娘は、先ずはフードコートで腹ごしらえをして、そのあとトイレに入って用を足すというマニュアル通りの行動をして、いよいよ12時30分開始のスタジオツアーに参加した。

長くなるので詳細な内容は割愛して感想だけ述べることにするが、娘が興奮したのは当然として、ハリーポッターについてほとんど知識のない僕にとっても、とても楽しめる空間だった。多くの入場者は、ハリーポッターのコスプレをしていて、最初は不審に思っていたが、中に入ると、なるほど、映画のセットがそのまま復元されているところが多いので、自分もその映画の中に入ったつもりで楽しむ、つまり没入感を楽しむためにコスプレをしているのだなということがわかった。そしておそらくリピーターが多いということでもあるのだろう。

スタジオツアーの中には何カ所か体験コーナーがある。最初は、面倒くさいのでスルーしようかと思っていたが、当然娘はやりたいといってきかない。で、どんな体験をするのか見てみると、映画の中のあるシーンと同じ行動をとってその様子を撮影し、それを実際の映画のなかに合成する、というものであった。どうも説明が下手でわかりにくいが、つまり自分たちも映画に出演するつもりになった気分になれるというわけだ。これもまた没入感を楽しむもので、なるほど、没入感とコスプレは一心同体のものなんだなとあらためて気づいたのだった。

あと、やたらQRコードを使う。そういえば最近、TBSラジオ「東京ポッド許可局」で、「最近はやたらとイベントなどでQRコードを使う場面が多くて、頭の古いおじさんにとってはついていけないことがある」といったニュアンスのことをマキタスポーツさんが言っていたが、まさに今日、僕はそのことが身に染みてわかったのである。しかもスタジオ内課金というものもあり、それもまたけっこうなお値段だった。しかしほんとうに楽しむには、値段のことで気に病んではいけない、値段に見合った楽しさを感じる空間であると思わなければならない。なにより娘は、4時間ほどのツアーを飽きることなく楽しんでいたのだ。

ということで、建物を出たのが16時30分。マニュアルの通りだった。しかしまったく休憩をとらずに歩き続けたので、僕も娘も疲労の極限状態となり、娘に「疲れていても明日は学校に必ず行くんだぞ」と、自分に言い聞かせるように約束をした。

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