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KOC雑感2024

今年は忙しすぎてキングオブコントを見逃した。

TVerで見逃し配信をやているというので、優勝したラブレターズのコントだけを観た。

昨年は、というか、昨年も惜しくも敗退してしまったので、その時点で番組を見るのをやめてしまった。今年はついに優勝したので、コントを2回観ることができた。

ラブレターズとは、シティボーイズと同じASH&Dというお笑い事務所所属のコント芸人である。ASH&Dはシティボーイズのために作った事務所で、当時の社長さんが「灰とダイヤモンド」という映画が好きなことから、事務所の名前をASH&Dにしたというのは、誰でも知ってる話だよね。

このASH&Dは、少数精鋭の事務所で、今メジャーな芸人としては、阿佐ヶ谷姉妹、ギース、ラブレターズの3組しかいない。このほか、若手お笑い芸人が2組いるくらいである。

このうち、阿佐ヶ谷姉妹は女性芸人のグランプリである「W」で優勝しているし、ラブレターズは今回のキングオブコントで、苦節17年の末、第17代王者の栄冠に輝いた。効率のいい事務所である。というより「見る目がある」のだ。シティボーイズ、とりわけきたろうさんが見巧者なのだろう。

ラブレターズは塚本と溜口の二人の男性からなるお笑いコンビで、ネタ作りは塚本が担当し、そのネタを自由に演じるのが溜口の役割である。

溜口は、「粗暴であるが優しい性格」という役を演じたときに最も輝く。溜口が感情のままにセリフを叫ぶとき、最もカタルシスを感じる。実際僕は、くだらないコントなのに、溜口の芝居に感情を持ってかれてつい泣き笑いしてしまう。

1回目のコントが終わった後の、東京03の飯塚さんのコメントに、「哀愁のあるコント」という評価が語られていたが、その言葉を聞いて、そうだ、僕もそこにラブレターズの面白さを見出していたのだと気づかされた。

10月15日(火)の文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」のオープニングトークでは、大竹さんがかなりの時間をとって、事務所の後輩であるラブレターズが優勝したことへの感慨を語っていた。優しさ溢れるコメントだった。

そんなに追っかけて観ているわけではないが、ラブレターズが活躍しているのを見たり聞いたりすると、「おっ!」と思ってひそかに応援している。

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