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悲しき自己語り

10月15日(火)

3連休と見せかけた3連勤が終わり、休めるかと思いきや、午後からは重要な会議と打合せが続く。ほとんど休憩がないままに合わせて5時間。途中、思考が止まり、会議の内容が頭に入ってこなくなったほどである。というか、いまもほとんど思考が止まった状態だ。

昨日の記者の追加取材と見せかけた雑談で、Facebookの話題が出たことは前回書いた。Facebookがアラフィフ以上の解放区となり、ネットリテラシーのない人たちが、やれ口汚い政治批判をしたり、読売ジャイアンツの選手に対する人格攻撃をしたり、延々と自己語りを書いてみたり、つい嬉しくなっちゃって開発中の新製品のネタばらしをしたりとか、とにかくやりたい放題で、同じアラフィフの僕は、「そんなこと書いて大丈夫かよ」と心配になるほどだった。当然、そんなことを書く若者はひとりもいないところを見ると、ほんとうにアラフィフ以上にとっての「サードプレイス」なんだろうなと思う。「サードプレイス」は最近覚えた言葉。

30歳前半とおぼしきその記者も、

「ほんとそうですよね。よく毎日毎日、日記みたいに書いてさらせますよね。そんなヒマがあったら仕事をしろって話ですよ。日々の自慢をあんなに細かく書いちゃって、承認欲求が強いんでしょうかね」

と語っていたのを聞いて、ハッと我に返った。

このブログもまさしくそうである。俺もまた同じことをしているではないか!

そう思ったら途端にその話題を早く切り上げたくなった。

僕の場合は、たんに自分が忘れないように記録として書いているにすぎない。むしろ読まれたくないし、固有名詞はほとんど伏せ字なので、自分だけがわかればいいやというつもりで書いている。誰にもたどり着いてほしくない。

じゃあ非公開にすればいいじゃないかということだが、続けているうちに、少ないながらも「だまらー」と呼んでいる常連読者がついてしまったので、やめるにやめられなくなったのである。

これを続けているメリットは、日記代わりなので、「アレはいつ頃だったっけ?」とふり返るときに役に立つ。だが中には、あまりにも伏せ字が多すぎて、いま読み返すと何について書いたのかがまったくわからなくなってしまうことも決して少なくない。

それよりも、記者の話を聞いて、俺も承認欲求が強いのかと恐くなった。

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