週末の病室
11月24日(日)
週末の病室は平穏だ。何より定期の点滴治療だけで他に予定は何もない。
週末の病室が平穏なのは、医者の先生たちが休みだからだ。これが平日だと、不意に検査が入ったり、医者の先生が回診に来たりする。検査といってもひとつひとつは大したことがないのだが、どんな検査をやられるかわからないので、それだけでもストレスになる。
回診だって、大したことは言われないし、こっちは何を言われても驚かないくらいの経験はしてきているのだが、不意に訪れるので、そのためになんとなく心の準備が必要となる。
それに何よりも職場からメールが来ないのがいい。
だから何も予定のない週末は束の間の平穏な時間なのである。しかし何日も狭い相部屋の病室でほとんど同じ姿勢(寝るか座るかの2択)を続けているとさすがに飽きてくる。1日のほとんどは黙って過ごし、だれかと話す機会がない。
もちろん家族は毎日とは言わないまでも可能な限り見舞いに来てくれるので話をすることができるが、それでも面会時間は30分と決められている(超過する場合が多いが)。あとは本を読むか、こんな文章を書くくらいしかしかやることがない。仕事のことも気になるが、それもストレスになるのでなるべく考えないことにしている。
いわば軟禁状態。この感覚、何かで読んだなと思ったら、桐野夏生さんの小説『日没』だ。それほど大げさではないにしても、なんとなくあの感覚がわかる。
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