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キング·オブ·積ん読

11月27日(水)

入院している機会に、家にあった「積ん読」本を読んでみる、という試みをしていることは前に書いた。

いま読んでいるのは、僕が勝手に「キング·オブ·積ん読」と呼んでいる本である。

枕元に置きながら、空いた時間に読んでいるのだが、午前中に若い医師が回診に来た。来るなり、僕の枕元にある本に気づいた。

「お!いまその本を読んでいるんですか?」

「ええ、こういう機会でないと読めないと思ったもので」

「たしかに。なかなか難しい本でしょう」

「ええ、そうですね」

「登場人物も多いし」

「ええ、本の冒頭の家系図と対照させながら読まないとわからなくなりますね」

この若い医師はこの本を読んだことがあるらしい。

「実は僕も以前英語で読んでみたことがあるんですが、あまりに複雑な物語で途中で挫折してしまいました」

なんと!この若い医師は英語で読んでみたことがあるとは!原著はスペイン語で書かれているので、つまりは英訳版を読んだということになる。

マウントをとりたいためにそう言ったのか、でもそんな感じにはみえなかった。

そんなことよりも、同じ本について少しでも語ることができたことの方が嬉しかった。

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