耳栓·その3
12月1日(日)
相変わらず耳栓が大活躍している。
4人部屋の相部屋の病室、僕の隣にいる「2代目もしも~しおじいさん」は、「初代もしも~しおじいさん」とくらべると力のない小声なのだが、起きている間は独り言のように繰り返している。大きな声でなくても、カーテン1枚隔てた僕にとってはよく聞こえることに変わりなく、つまりはいちばんの被害者はこの僕ということになる。
昨日くらいからナースコールの押し方を知ってからは、ナースコールを連打するようになった。と同時に「もしも~し、助けてくださ~い」とつぶやくことは変わらない。看護師さんも手が足りないので、ナースコールのたびにいちいち駆けつけることはしない。
ただおじいさんからすれば、ベッドから自力で起き上がることもできない。看護師さんの手を借りないと掛け布団を掛け直すことも、水を飲むこともできないのである。不安になりナースコールを連打する気持ちもわからなくはない。つまりこれは完全な介護である。
看護と介護。看護師さんはこのおじいさんに対してはその二つをこなさなければならない。
しかも日曜日は看護師さんの数も少なく、仕事が完全にまわっていない。
いったい誰が悪いのだろう?
政治家は都合が悪いと逃げるように入院することがある。いちど個室ではなくカーテンで仕切られた相部屋に入院してみてはいかがだろうか?マイナ保険証なんかよりはるかに重要な問題が医療の現場では起こっていることに気づくのではないだろうか?いや、気づかねえか。
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コメント
あなたが寝ている間に
大統領が非常戒厳令を宣布し
戒厳軍が国会に侵入し
国会が与野党全一致で非常戒厳反対を決議し
憲法により非常戒厳が無力化し
戒厳軍が原隊に復帰(午前5時現在)
おかげで、わたくしめは寝れなかったんですけど。
耳栓貸してくれないかな、まったく。
投稿: 🐢 | 2024年12月 4日 (水) 05時14分