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ILL COMMUNICATOR

9月10日(水)

ラッパーのダースレイダーさんのYouTubeによると、1週間の入院を終えて自宅に戻ったらしい。自宅からひとり語りの配信が行われていた。

1週間の入院では血液透析を初めて体験したそうで、入院加療後は、体調がよくなったという。声のトーンも戻ってきたように思えた。

これからは通院して週に3回の血液透析をするという。ここからが「インドア派宣言」の正式なスタートである。

1回の透析には3~4時間かかるそうで、その間は暇なので読書したり動画配信サービスを見たりするという。治療の時間が終わっても、そもそも入院中は暇なので、ラップの詩を作ったりして、「インプット」だけでなく「アウトプット」もしたという。

僕の場合とまったく同じだ。そもそも入院中は「孤独」と「暇」に苦しめられるので、読書するか動画を観るしかないのである。でもそれだけでは寂しいから何らかの「アウトプット」もしたい。それが、ダースレイダーさんの場合は作詞であり、僕の場合は文章を書くことなのである。

そういえば、ダースレイダーさんのYouTubeで4年前に配信された動画がめちゃくちゃ面白くて、あまりに面白かったのでこのブログに感想を書いたことがある。たけし軍団のグレート義太夫さんと対談した「ILL COMMUNICATION」というタイトルの動画である。後にこのタイトルは、ダースレイダーさんの著書のタイトルにもなった。

http://yossy-m.cocolog-nifty.com/blog/2021/02/post-80fece.html

さて、ダースレイダーさんは今回の退院で体調がよくなったせいか、あれもしたいこれもしたいと、やりたいことを次々とあげていった。病人が体調がよくなると調子に乗る、という「病人あるある」である。

そしてそれとは裏腹に、病人としての愚痴も語られていた。具体的には、政府が進めようとしている「高額医療費制度の上限限度額の引き上げ」の問題である。これは高額医療費を払っている病人にとっては文字通り死活問題であり、病人に対する棄民政策であるといえる。誰もが当事者になる可能性があり、まずは病人が声をあげなければならない。そのためにはダースレイダーさんのような「ILL COMMUNICATOR(イル コミュニケーター)が必要であり、僕もひとりの「イル コミュニケーター」として、病人をとりまく理不尽な政治的·社会的状況にコミットしていきたい。

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