この世はすべてが背理
「この世のことは、すべてが、道理に背き、何一つとして、納得ゆく、正しい道すじのものはないのだ。お前さんが青ざめた顔をしておれを睨むのが目に見えるようだ。だが、この世が背理であると気づいた者は、その背理を受けいれるのだ。そしてそのうえで、それを笑うのだ。だが、それは嘲笑でも、憫笑でもない。それは哄笑なのだ。高らかな笑いなのだ。生命が真に自分を自覚したときの笑いなのだ。」(辻邦生『嵯峨野明月記』(中公文庫版、414頁)。
さあ、みんなで高らかに笑おうぜ!
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