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どう断ったか

どう断ったらよいものか

以前、高校時代に同じクラスだった同級生有志による飲み会の誘いがグループLINEで送られてきた、と書いた。

当然、僕は入院中なので行けない。それをどう断るべきか、具体的な病名を言うべきか、迷っていた。

迷った結果、グループLINEに次のように返信を書いた。

「ふとした病に罹り、現在長期入院中です。大変残念ですが今回も欠席いたします。ご盛会をお祈りします」

結局、病名は明かさず、「ふとした病」と書いた。立川談志師匠がよく落語のマクラで使っていた言い回しである。サザンオールスターズの桑田佳祐さんも、大病から復帰して紅白歌合戦に出演したときに、「ふとした病に罹りまして…」と言っていて、談志師匠の言い回しをマネしたなと笑い転げた。

僕もそれにあやかって「ふとした病」と書いてみたのだが、反応はすこぶる悪い。「お大事に」と返してくれたのは15人中3人だった。

僕は吉本隆明の「他人は自分が自分のことを思っているほど、君に関心なんかないんだぜ」という言葉を抱きしめて生きてきたので、その言葉が実証できたようで安心した。

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