大谷翔平と天気の話
10月14日(火)
毎日のリハビリですっかり疲れてしまい、しかもどれほど効果が上がっているかもよくわからない、先の見えない状況で、何も書く気が起こらない。
しかも病院はまるで監獄のように管理されているので、自分が囚人になった気がしてイヤになる。
いっそこのまま売文家として身を立てていこうかと思ったのだが、僕の書いたものはツマラネえから、カネの取れる文章とは到底思えない。実際、このブログもすっかり過疎っているし。
これが本当の絶望だ。
「今日はこれから雨が降るそうですよ」
とリハビリの療法士さんに言われても、こちとら外の風景を見る機会もないし、ましてや外に出てはいけないので、体感としての天気や寒暖の差を感じることはできない。つまり、一番無難な「天気の話」すら、受け答えができないのである。
「今日は大谷翔平選手の試合があるそうですよ」
天気に引き続いて無難な話題としてあげられるのは、大谷翔平の話題である。
「野球の試合は見ますか?」
「いえ、まったく見ません」
興味もありません、むしろニュース番組で大谷翔平が出たらチャンネルを変えるくらいですから、とまで言いたかったが、そこまで言うとドン引きされると思ったので言わなかった。
しかしどうやら世の中は、大谷翔平の話題をすれば、間が持つらしい。
だいたい僕は、スポーツ観戦全体が好きではない。スポーツを楽しむと言いながら、その実、ナショナリズムの発露の場に成り下がっているケースが多いからである。そのことを話しても、「どういう意味かわかりません」と言われる。ナショナリズムという言葉が難しかったのかな?それ以上話すのは無駄なのでやめた。
僕の大谷翔平に関する知識は、「大谷翔平が生まれた町に、仕事で訪れたことがあります」というくらいで、そんな話をしても、聞いてる方は面白くもなんともないはずである。
それよりも、
「奈良公園の鹿をいちばんシバいているのは、実は鹿せんべいを売っているおばちゃんなんですよ」
ということを話したかったが、のるかそるかの話題だったので諦めた。ま、ここで書けたからよしとするか。
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