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晴れの特異日の起源

11月3日(月)

以前、内田百閒の『東京焼盡』(中公文庫)に、

「(1944年)十一月三日金曜日。明治以来お天気にきまった十一月三日の今日は雨なり」(16頁)

とあることを発見し、11月3日が、明治時代からずっと晴れの特異日と考えられていたことを紹介した。

では、11月3日は本当に晴れの特異日なのか?

ウェザーニュースというサイトに次のような説明があった。

「気象庁の統計で1961年から2000年までの40年間の晴天率を調べると、11月3日の東京では晴天率が80%でした。この期間の10月・11月の平均晴天率は64%でしたので、15ポイント以上も晴れる確率が高かったことになります」

「北海道から沖縄の各地域についても概ね同様の傾向があり、実際に文化の日は晴天率が高い「晴れの特異日」だったといえそうです」

「一方、統計期間を最近の1991年から2020年の30年間にすると、11月3日の晴天率は57%に低下してしまいます」

「東京では2021年から去年2023年まで3年連続の晴天となっています。今年も4年連続の晴天が予想され、晴れの特異日としての復活の兆しがあるかもしれません」

問題は、これを科学的に説明できるか?である。

11月3日は、「文化の日」と言われるが、戦前は「明治節」、つまり明治天皇の誕生日だった。戦後に「文化の日」と名称が変わったのは、この日に日本国憲法が公布されたことにちなんだと考えられる。

僕の考えでは、11月3日を「晴れの特異日」とする科学的な根拠はなくて、明治天皇の誕生日だからというスピリチュアルな理由で、戦前から「晴れの特異日」として喧伝されていたのではないかと踏んでいる。

よく宗教団体が、「教祖様が現れると曇り空だった空が突然晴れて、太陽の光が差し込んできました」などという話を耳にするが、明治節を晴れの特異日とする考えもそれに近いものだったのではあるまいか?

現在の天皇陛下が即位されたときも、即位の儀式が始まると空が晴れて、その直後に上空に虹が現れたと、当時のニュースがまるでそれを吉兆のように伝えていたのは、もはや非科学的でしかなかった。「晴れの特異日」も、この種の霊験譚と変わらない。

ところで、昭和天皇の誕生日である4月29日が「みどりの日」を経ていつの間にか「昭和の日」に名称が変わったように、11月3日も「明治の日」と改称するという運動が、超保守的な団体や政治家によりいまでも続けられていると知り、驚いてしまった。彼らは「昭和の日」の成功体験に味をしめて、「明治の日」となることを虎視眈々とねらっている。保守系政治家にとっての「理想の時代」とは、いまだに明治時代~戦前にかけての「大日本帝国憲法下の時代」なのだ。そういうの、いい加減やめませんか?

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コメント

毎年のように議員立法出してるんですよね。
個人的にはこの方たちに8月31日を祝日に推さない理由を聞いてみたいです。
これ以上は危ない話になりそうなので止めときますが・・・。

投稿: 江戸川 | 2025年11月 4日 (火) 20時34分

「大正デモクラシー」が気にくわないからじゃないかなぁ。

投稿: onigawaragonzou | 2025年11月 4日 (火) 21時24分

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