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陰謀論者のリハビリスタッフ

12月8日(月)

今日は「よく喋る男性リハビリスタッフ」に2人ほどあたった。

一人は延々と自分語りをするスタッフで、その語りは、わかりやすく、論理的なので、聞いていても心地いい。こういうときは、こちらが下手に口を差し挟まない方がよい。時々、話を膨らませるような合いの手をいれるだけで、気持ちよく喋ってくれる。

もう一人は、例の「床屋政談」が好きなスタッフである。例によって中国ネタを話し始めた。

「最近気になっているのはパンダのことなんですよ」

「パンダ?」

「来年の2月に上野動物園の2頭のパンダが中国に返還されることになっていて、それ以降は、日本に貸し出されない可能性があるんですよ」

今の日中関係を想定しての話である。そもそもパンダは1972年に日中国交正常化の象徴として日本に二頭が贈られた。ただし、パンダは絶滅危惧種に認定されたため、「贈与」ではなく「貸与」という形である。もしこの関係が途絶えたら、不用意な発言をした現首相の責任となるのだが、その辺のところが彼の頭の中で結びついているのかどうかはわからない。

「それから、全国にチェーン展開している○○ホテルをご存じですか?」

「ええ、知ってますよ」

「そのホテルの各部屋には、中国をディスる内容の本が置かれているそうです」

「へぇ~。知らなかった」

「そのホテルに泊まった中国人観光客が、その本を見つけて、気分を害して、「○○ホテルには泊まるな!」と中国のSNSに書いたら、それが中国内に拡散されて、その○○ホテルに泊まる中国人観光客がいなくなったそうです」

○○ホテルの社長はもともとネトウヨなので、そういうことをしかねない人間であることは容易に想像できるのだが、僕は知らないふりをした。

「そしたらその社長さん、『中国人観光客が泊まらなくても経済的には影響はない』と意に介さず、その本も撤去しなかったそうなんです」

「へぇ~、そうですか」

「ま、これはネットに書いてあった情報なんですがね」

なんだよ!ネットだけ見て鵜呑みにしたのかよ!ファクトチェックしてないのかよ!

とにかく何かにつけて中国をディスりたいらしい。

「台湾有事」の件についても現首相の発言ではなく質問した野党議員が悪いとお決まりの「愛国しぐさ」をしていた。

僕はただただ黙って聞いていた。もう少し踊らせたかったなぁ。

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