『巨人の星』と『侍ジャイアンツ』
12月3日(水)
この病院のリハビリスタッフたちは、父親が僕と同じ世代だということで、むかしの漫画やアニメの話をしてもまったくわからないと言われる。もう何を話してもムダだということがわかり、最近は何も雑談をしていない。
リハビリスタッフのNさんがある仮説を立てた。リハビリの時間にとてもハードなトレーニングをすれば、歩くことが楽に思えるのではないか、と。
「次からはハードなトレーニングのプログラムをやってみましょう」
「はぁ」
また面倒くさいアイデアを考えたものだ。僕は絶望した。しかしその考え方に、僕の中でむかしの漫画が思い浮かんだのだが、たぶん知らない漫画だろう。
「まるでむかしの野球漫画みたいですね」
とだけ言うと、
「ああ、聞いたことがあります!幼い頃に父からよく話を聞きました。あの主人公、名前、何て言いましたっけ?」
「星飛馬」
「そうそう、思い出した!星飛馬でしたね。漫画のタイトルはなんでしたっけ?」
「『巨人の星』」
「そうでした。たしか体に筋トレのためのギブスをつけて、その結果、早いボールが投げられるようになったんですよね。父からよく聞きました」
ようやく話が繋がったようだ。しかしこの話がかえってリハビリスタッフさんの仮説に自信をつけてしまったようで、僕はこの話題を出したことを後悔した。
ほんとうは『侍ジャイアンツ』を例に出したかったんたけどなあ。『侍ジャイアンツ』の方がますますわかりにくいだろうと思って、その例を出すのをやめた。
僕は『巨人の星』より『侍ジャイアンツ』の方が好きだった。『巨人の星』はどちらかといえば暗い話で、『侍ジャイアンツ』の方は荒唐無稽でアニメ全体に明るさがあった。でも『侍ジャイアンツ』のタイトルを出したところで、ますますわからないだろう。
調べてみると、この二つの漫画の原作はいずれも梶原一騎先生だったんだね。読売ジャイアンツのV 9時代の黄金期を舞台にした漫画。当時この二つの漫画で、世の少年たちはジャイアンツファンとして洗脳された。
こんなことを書いてもこのブログの読者(だまらー)のほとんどには何のことやらわからないであろう。それこそがこの記事を書いた真の目的である。
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