ホモソな世界
すっかり疲れはて、書くこともないのでどうでもいい話をひとつ。
『陰謀論と排外主義』という新書が売れている。僕もその話を聞きつけてAmazonで先行予約して手に入れた。
7人の執筆者による共著で、各執筆者の論考は、長年にわたる取材にもとづき、深い洞察に支えられた、いずれも読みごたえのあるものばかりであった。
ただ僕には、どうしても引っかかることが1つあった。
それは、7人の執筆者の中に女性が一人も含まれていないことである。
このテーマを論じられる女性論客がいなかったのだろうか?あるいは、見つからないだけで、埋もれてしまっているのだろうか?適任者がいなかったと言われればそれまでだが、それでもやはり、僕はそこに薄ら寒さを感じてしまったのである。
7人の執筆者のすべてを従前から知っていたわけではないが、僕の知る執筆者はいずれもふだんの言動から察するに女性差別をしたり男尊女卑を唱えるような人たちでは決してない。それは断言できる。
にもかかわらず、この本が醸し出すホモソーシャルな雰囲気は一体何なのだろう?とそのことばかりが気になってしまった。
こんな批判めいたことを書くと、7人の執筆者はいずれも狂犬のような強者たちなので、「お前は何もわかっていない!」と噛みつかれる恐れがあるので、ここでひっそり書くことにした。
僕はこの本に女性執筆者が参入できないのは構造的な問題で、その点にこそ問題があると思っているのだが、うまく言語化できないのでこの辺でやめておく。
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