知事の定例記者会見
毎日毎日、リハビリが間断なく続いていて、疲労困憊である。もうダメかもわからんね。
今日も例によって書くことがない。
兵庫県の斎藤元彦知事が定例記者会見で、記者の質問にあまりに頓珍漢な答えをするので、この人はほんとうに地方自治というものをわかっているのだろうか、と首をかしげるばかりだった。
そこで、全国の他の知事の定例記者会見と見比べてみたら面白いんじゃねえか?と思いつき、他の都道府県の知事の定例記者会見を見てみることにした。
知事の定例記者会見は、大抵の場合、YouTubeにアップされている場合が多い。
僕はまだ数県の知事の定例記者会見しか見ていないが、その中でも断トツに面白かったのは、鳥取県の平井伸治知事の定例記者会見であった。
基本的に記者の質問にNGはない。どんな質問にも答える。わからないときは「わからない」と素直に答える。しかしその回答は軽妙洒脱で、地方自治を担う矜持と、鳥取県に対する愛情に満ちている。
こんな質問が記者から出た。
「元政治家の宮崎謙介氏が、自身のSNSで、鳥取を訪れた際に『鳥取県は活気や活力がない』と書かれていましたが、知事の受けとめを教えてください」
こんなときに兵庫県の斎藤元彦知事だったら、
「承知をしておりません」
「個別の投稿についてはコメントを差し控えます」
などと、見ていないふりをするか、個別の案件にはコメントしないとして、その質問から逃げることだろう。実際、兵庫県にとってきわめて深刻な事態をもたらしたSNSの誹謗中傷についても、「個別の案件についてはコメントを差し控えます」の一点張りだった。この人には心がないのかと、呆れるばかりだった。
さて、鳥取県の平井伸治知事はどう答えたか?
平井知事は、鳥取県に関する宮崎謙介氏の投稿を隅から隅までチェックしていた。たしかに宮崎謙介氏は鳥取県をディスっていた。
しかし怒りをあらわにすることなく、宮崎謙介氏の面目を潰すことなく、鳥取の町の開発の歴史を何も見ずに滔々と述べて、宮崎謙介氏にやんわりと反論したのである。
僕には「鳥取のことをよく知らないくせに活気がないとか言うなよ!」というニュアンスが伝わったのだが、もちろんそんな言い方はしない。
「こんど宮崎謙介氏が鳥取に来られた時には私が隅から隅までご案内します。その時は、鳥取をディスるのではなく、「ディスカバリー鳥取」というふうにお気持ちが変わるでしょう」と、最後は駄洒落で締めたのである。
僕はこの回答にすっかり感激してしまった。なんと懐の深い人だ、そしてなんと鳥取愛に満ちた知事だ!と。
今日のニュースで、平井知事が11月19日に高市総理と面会した際、「地方は東京を見習って」と言われ、強い違和感をおぼえたという。そのことを県議会の場で告白している。これもまた、地方自治を担う知事としての矜持である。
というか、知事たるもの、一国の総理と渡り合える胆力が必要なんだな。当たり前のことなのだろうが。
結局何が言いたいかというと、どんな仕事でも矜持と胆力が必要だということだ。今の僕にはできないけれど。
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