3級6班の登場人物

文法の先生…前半の文法・リスニング担当。いつも颯爽としている。ロシア語の博士号を持っていて、ロシア語がペラペラである。そういえば、身のこなしもロシア人ぽい。

マラギ(会話表現)の先生…後半の会話・読解・作文担当。わが班の担任。愛嬌のある顔立ちで学生にも人気があるが、年齢や私生活については一切不明。学生の名前を瞬時に覚え、学生の信頼は厚いが、組織のなかでは一匹狼的な人なのかな、と推測する。

クォ・チエンさん…わが班のパンジャンニム(学級委員)。勉強も一生懸命やり、仕事もてきぱきやり、遊びの時もしっかり盛り上げる、という典型的な学級委員のタイプである。

クォ・リウリンさん…理知的で大人びている。とても熱心に韓国語を勉強していて、成績も優秀である。韓国人と結婚している。

ワン・ウィンチョ君…チャラチャラしているとの第一印象とは違い、韓国語をよく勉強している好青年である。韓国語の歌も上手い。大学の日本語学科に入学が決まったため、日本語の勉強もはじめつつある。ヨジャ・チングは、1級時代に私と同じ班だった、チャオ・ルーさん。

チ・ヂャオ君…わが班のお笑い担当。自分にはヨジャ・チングが8人いると公言してはばからない、プレイボーイ・キャラだが、ヨジャ・チングと一緒にいることを見たことがない。授業中の、特定の文法を使った例文を作る練習では、必ず「ヨジャ・チング」を使った例文を作り出す。そのことにかけては天才である。

チャン・チンさん…授業中は、死んだような目で聞いていることが多いが、遊びとなると俄然盛り上がる。とくに親睦会の時のテンションの高さはハンパじゃなかった。どうも私のファンのようだが、私の神経を逆なでするようなことを次々とやってくれる。憎めないキャラではある。大学入学が決まった。

リュ・ジュインティンさん…良家のお嬢様、というタイプ。まじめで勉強もよくできるが、ちょっとどこかズレている。いわゆる天然、というやつか。大学入学が決まった。

ル・タオ君…2級4班時代からのチング。白縁眼鏡の好青年。美人のヨジャ・チングがいるが、どうもおむずかりすることが多いらしく、ヨジャ・チングに振り回されているようである。

チョン・ヤッポ君…おとなしい青年。体が弱いのか、学校を休みがちである。ヨジャ・チングが、9月から日本に留学するという。

リン・チアン君…おとなしい好青年。

スン・リジエさん…大学入学が決まったせいか、ほとんど授業にはあらわれない。一度、私に傘を貸してくれたことがあった。

シャオ・ミンさん…愛嬌のある子だが、授業をサボりがちで、あまり韓国語の勉強が好きではないのかな、と思う。パンジャンニムのクォ・チエンさんと仲がよく、いつも彼女に頼っている。

ピ・チョンカイ君…わが班にはおとなしい青年が多いが、なかでも彼が一番おとなしいだろう。リスニングの能力が優れていて、リスニングの成績はトップである。

リュ・リンチンさん…中国で韓国語を勉強し、この6月に韓国にやってきて、3級からスタートした。ものすごくまじめで、韓国語の成績もよい。小さいころバイオリンを習っていたが、勉強のためにバイオリンをあきらめたことが、作文によって明らかになった。

リ・プハイ君…わが班の問題児1人目。3級歴は長いので、韓国語の知識は豊富である。授業中に先生の話を聞いていなかったり、韓国語で関係ない話を突然はじめたりする。会話表現の試験では、試験中に携帯電話に出たという強者。憎めないキャラではある。大学入学が決まったようである。

ワン・ウィチョン君…わが班の問題児2人目。3級歴は長い。教室のテレビ台のなかに、教科書を置きっぱなしにしていて、いつも手ぶらでやってくる。中国語の私語が多く、先生を困らせている。もっとも、ほとんど授業には来ないが。