4級3班の人びと
文法の先生…前半の文法・リスニング担当。韓国語教育のプロで、声も大きく、表情も豊かである。教え方には、安定感がある。わが班のもの静かな学生たちのテンションの低さには、しばしば手を焼いている。
「よくモノをなくす先生」…後半の会話・読解・作文担当。韓国語学の大学院に通いながら、語学堂で教えている。「自分は田舎育ちだ」と、いささか自虐的である。たしかに、田舎のガリ勉少女が、研究者になった、という感じで、素朴で天然なところがある。そのせいか、よくモノをなくす。しばしば話す「自虐ネタ」は、面白い。
ロンチョン君…わが班のパンジャンニム(班長殿)。韓国の大学院進学をねらっている、わが班のヒョン(お兄さん)的存在で、性格も優しいが、欠席や遅刻が多く、班長の仕事をあまりこなしていない。
チュイ・エンピン君…わが班の副パンジャンニム。ロンチョン君が班長の仕事をあまりにこなしていないので、先生から副班長に任命された。まじめで、素直な青年で、私の言うことを鵜呑みにすることが多く、いつも申し訳なく思う。ヨジャ・チング(ガールフレンド)は、2級4班の時のチングだったチゥイウェン・チエさん。
カエさん…わが班の「ヌナ」(お姉さん)。韓国人男性と結婚しているチャキチャキの江戸っ子。サッパリした性格と授業に対する熱心な姿勢で、先生や学生たちの信頼が厚い。
リ・チャン君…私の隣に座っている青年。授業中、寝ていることが多いが、ときおりシニカルな質問をしたり、まじめな発言をしたりする。頭のいい青年なんだな、と思う。3級6班の時のチングであるチ・ヂャオ君と一緒に住んでいる。
ヤン・チャン君…リ・チャン君と、小学校時代からの幼なじみ。ふだんはおとなしいが、私に会うとニコリと笑って右手をあげる。2級4班の時のチングであるチャン・ハン君と一緒に住んでいる。
リュ・リンチンさん…3級6班の時からのチング。まじめで優秀である。私が全幅の信頼を置いている中国人留学生の1人である。
リュ・チウィエさん…中国の大学をすでに卒業しており、少しだけみんなより姉さんである。おとなしくてまじめである。医学が専門だという。
リ・ハイチンさん…中国の大学ではデザインを専攻していたが、どうも合わなかったようで、韓国の大学では別の専攻を考えているという。やはりまじめな性格である。
ウ・チエンさん…まじめな女の子。ニュース番組を作る授業では、事件の目撃者役を熱演した。
ヤン・ペイル君…おとなしく、韓国語の喋りもたどたどしいが、そのかわいらしい風貌から、先生にはよくイジられるキャラである。
スン・ルオトゥンさん…リュ・リンチンさんと仲がよい。私とほとんど会話を交わしたことがないが、なぜか私の携帯電話番号を聞いてきた。
チャオウォンウィエさん…モデルのようなスタイルの女の子だが、最近あまり授業に出席していない。
スンジ氏…バリバリの関西人だが、授業中には、ほとんど言葉を発しない。韓国語はよくできるが、授業は休みがちである。
ハナさん…英国で育ち、英語がネイティブだが、韓国語もかなり流暢である。人なつっこい性格で、他人と積極的にコミュニケーションをはかろうとしている。
シャオシャオ君…バスケットボールが大好きな青年。韓国でも週に1,2回、バスケットボールの練習をしている。まじめな性格なのだが、授業にはあまり出てこない。
「私」…語学堂に1年近く通っている40歳のアジョッシ(おじさん)。あだ名は「キョスニム」。
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