アレな新書タイトルのコーナー!
SNSなんぞをぼんやり眺めていると、たまにニュース配信サイトみたいなものの広告が出たりする。
ニュースというより、今をときめく経営者とか若手論客が、口角泡を飛ばして議論するような番組を中心に配信しているサイトである。
当然、有料のサイトなので、僕は無料部分の、ダイジェスト版みたいなものしか見ていないのだが、その短い時間、論客たちのやりとりを見るだけでも、何と言うか、ある種のキモチワルサを感じてしまう。
出演者が全員、男性だということがまず引っかかる。新進気鋭の論客とはいっても、ジェンダーバランスに配慮する姿勢を見せないという時点で、
「何がコロナ後の世界をアップデートするだよ!それ以前にお前らのジェンダー観がアップデートされていないんだよ!」
と言いたくなる。
で、男性たちだけで話をするからなのか、口調もなんとなく品がない。
僕が気になって仕方がなかったのは、議論の中で「食い物」という言葉が複数の論客から何度となく出てきたことである。
曰く、「食い物が安い」「食い物で人を釣る」など。
「食い物」って言葉、下品な感じがしない?僕だけかなあ。
その言葉に象徴されるように、言ってる内容は高尚なのかもしれないけれど、言い方に品のなさを感じるのである。僕はもうそれだけで、話の中身を受けつけなくなってしまう。
ま、言ってることもどっちみち大した内容ではないんだけどね。
ああいう人たちって、わざとああいう品のない感じの言葉を使うことによって、「俺たちは既成概念にとらわれていないんだ」ということをアピールしたいんじゃなかろうかと、つい勘ぐってしまう。
あと、自分の主張とか議論の流れをホワイトボードに書きながら説明したりするんだけど、その字がまたみんなすげえ汚いんだ。ケーシー高峰の板書か!とツッコミたくなるほどである。いや、ケーシー高峰はそれを芸の域まで高めていたが、彼らの板書は芸ではなく、ただただ汚いだけである。汚いのは字だけではない。謎の概念図を書いたりする人もいる。
あれも、わざと汚く書いて、聴衆を煙にまく作戦なのだろうか。
そこで僕は思いついた。新書のタイトルを、である。
『意識高い系の論客はなぜホワイトボードの字が汚いのか?』
というタイトルはどうだろう。意識高い系の論客の底の浅さを指摘する内容で…。あんまり売れそうなタイトルではないかな。
他に、これとは全然別の内容で、
『老人はなぜ陰謀論にハマりやすいのか?』
という新書のタイトルを思いついたんだが、こっちのほうが売れそうかな。
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