パソコン・インターネット

アレな新書タイトルのコーナー!

SNSなんぞをぼんやり眺めていると、たまにニュース配信サイトみたいなものの広告が出たりする。

ニュースというより、今をときめく経営者とか若手論客が、口角泡を飛ばして議論するような番組を中心に配信しているサイトである。

当然、有料のサイトなので、僕は無料部分の、ダイジェスト版みたいなものしか見ていないのだが、その短い時間、論客たちのやりとりを見るだけでも、何と言うか、ある種のキモチワルサを感じてしまう。

出演者が全員、男性だということがまず引っかかる。新進気鋭の論客とはいっても、ジェンダーバランスに配慮する姿勢を見せないという時点で、

「何がコロナ後の世界をアップデートするだよ!それ以前にお前らのジェンダー観がアップデートされていないんだよ!」

と言いたくなる。

で、男性たちだけで話をするからなのか、口調もなんとなく品がない。

僕が気になって仕方がなかったのは、議論の中で「食い物」という言葉が複数の論客から何度となく出てきたことである。

曰く、「食い物が安い」「食い物で人を釣る」など。

「食い物」って言葉、下品な感じがしない?僕だけかなあ。

その言葉に象徴されるように、言ってる内容は高尚なのかもしれないけれど、言い方に品のなさを感じるのである。僕はもうそれだけで、話の中身を受けつけなくなってしまう。

ま、言ってることもどっちみち大した内容ではないんだけどね。

ああいう人たちって、わざとああいう品のない感じの言葉を使うことによって、「俺たちは既成概念にとらわれていないんだ」ということをアピールしたいんじゃなかろうかと、つい勘ぐってしまう。

あと、自分の主張とか議論の流れをホワイトボードに書きながら説明したりするんだけど、その字がまたみんなすげえ汚いんだ。ケーシー高峰の板書か!とツッコミたくなるほどである。いや、ケーシー高峰はそれを芸の域まで高めていたが、彼らの板書は芸ではなく、ただただ汚いだけである。汚いのは字だけではない。謎の概念図を書いたりする人もいる。

あれも、わざと汚く書いて、聴衆を煙にまく作戦なのだろうか。

そこで僕は思いついた。新書のタイトルを、である。

『意識高い系の論客はなぜホワイトボードの字が汚いのか?』

というタイトルはどうだろう。意識高い系の論客の底の浅さを指摘する内容で…。あんまり売れそうなタイトルではないかな。

他に、これとは全然別の内容で、

『老人はなぜ陰謀論にハマりやすいのか?』

という新書のタイトルを思いついたんだが、こっちのほうが売れそうかな。

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Zoom講習会参加記

4月9日(木)

在宅勤務4日目。早くも鬱状態である。

風の便りによると、むかし僕がお世話になった職場では、1か月間の禁足令が出て、上京も認められなくなったらしい。もはや東京やその周囲の県は、感染爆発といってもいい状況なので、そうなるのも仕方がないのだろう。

うちの職場はといえば、来週も対面会議を行うらしい。大丈夫なんだろうか…。出勤者だけに感染のリスクを負わせることは断じてあってはならないと思う。こちらは在宅勤務という負い目もあり、そのことを考えるだけでも気に病んでしまう。

保育園も来週から5月の連休までの当面の間、預けるのを自粛することになった。これも致し方のないことなのだろう。

今日は、妻の仕事の関係先で、Zoomの講習会があるというので、僕もその講習会を覗かせていただくことにした。

講習会といっても、もちろん対面ではなく、在宅のままZoomという会議ソフト上で行う講習会で、Zoomを使いながら、どのようなことができるかなどをパワポの画面を見ながら講習を受けるというものである。大学のオンライン講義のようなものである。僕はその講習会の画面を、覗き込むことにしたのである。

最大100名しかその講習会に参加できないとのことで、13時半に始まる1回目の講習会にエントリーしようとしたところ、早い者勝ちだったようで、あっという間に100人のエントリーが終わり、われわれはすっかり出遅れてしまった。

「2回目の講習会は3時半からです」

こんどは、メールによる招待が来てからすぐにエントリーし、何とか2回目の講習会は受けることができた。

Zoomを設定するときに、ビデオと音声をオフにしないと、100名の人たちに、顔と声が伝わってしまうのだが、100名の人たちのなかには、ビデオをonにしたままの人もいて、知らない人の顔が、画面の右側にずっと映り続けている。

講習会が始まったのだが、パワポのスライド数が100枚以上あるという。そんなに覚えられるかよ!あまりにも情報量が多すぎて、追いついていけない。Zoomって、本当に簡単なのか???

(うーむ。難しいなあ…)

だんだん話に飽きてきたので、右側の画面に映っている知らない人の顔に目をやったら、僕よりも年齢が上とおぼしき、白髪のおじさんが、

こくり、こくり、

と居眠りを始めた。

(ああ、俺と同じく、すでに脱落したんだろうな)

当初は30分くらいと聞いていたのだが、45分経ってもまだ内容の半分くらいしか終わらないので、飽きちゃって聴くのをやめちゃった。

その後は妻が最後まで講習会を聴き、どうやら使いこなせそうな雰囲気である。

妻の話によると、その後、この講習会を受けられなかった外国人の関係者の方々の不満が爆発し、

「どうして英語による講習会がないんだ!」

というクレームを、関係者数百人のメーリングリストに載せて全員にわかるように訴えたという。けっこうな数のメールが来たというから、外国人の方々はそうとう怒っていらしたのだろう。

現場の担当者の方もそうとうに混乱しているようだった。誰もが初めてのことなので、無理もない。あらためて講習会を開くということで、ひとまず決着したようである。

いまこの国で、混乱していないところなんて、どこにもないのだ。

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バックステージ

コロナコロナで、陰々滅々としている毎日だが、最近ハマっているのは、YouTubeの「伯山ティービィー」である。

ご存じ、講談師の神田松之丞改め、神田伯山の真打ち昇進襲名披露興行に密着したドキュメントで、襲名披露パーティーから始まり、新宿末廣亭、浅草演芸場、池袋演芸場と、毎日おこなわれる襲名披露興行の舞台裏を、二つ目の番頭さんが撮影し、それをプロのドキュメンタリー映画作家が20分ほどに編集して、翌日にアップするという、実に贅沢な動画である。コロナウィルスの脅威に負けず、いまのところ毎日、襲名披露興行が続き、もう30回近く更新されているのだ。

テレビ局のスタッフではなく、同じ寄席仲間の「二つ目」がカメラをまわしているから、楽屋の芸人さんたちもかまえることなく、リラックスしている。

「情熱大陸」みたいな、余計なナレーションや過剰な演出がまったくないのもよい。ドキュメンタリーとしてどっちがすぐれているかといえば、「情熱大陸」よりもむしろ、「伯山ティービィー」である。

僕がいままで全然知らなかった、文治師匠、遊雀師匠、笑遊師匠、龍鏡師匠、鯉昇師匠、柳橋師匠、寿輔師匠、松鯉先生等々、魅力的なキャラクターが次々と映し出される。

文治師匠なんて、すげえ年寄りかと思ったら、俺より1歳年上にすぎないんだね。ということはこぶぎさんと同い年。

業界における俺の位置というのは、落語会における文治師匠の位置ということになるわけだ。

寄席の楽屋が、実に楽しい。だいたいバックステージというのは、どんなジャンルでも独特の昂揚感のようなものがあって、見ていて楽しいのだ。

傑作は、第9回。志らく師匠登場の回である。

この日は、機材のトラブルで、楽屋の様子を映した部分の音声が、まったく録れていなかった。楽屋で芸人さん同士が楽しげに会話している風景だけが、映像として残っているだけである。

芸人同士の会話が聞こえないんじゃ、おもしろくも何ともない。そこで伯山先生は、この無音の会話に、アテレコをつけてもらうことにしようと思い立つ。

そこで登場したのが、現役の活動写真弁士の、坂本頼光先生である。

むかしむかし、無声映画を上映しながら、その場でアテレコをつけていた活動写真弁士という職業があった。いまは無声映画がないので、とっくに絶滅した職業かと思っていたが、いまも現役の弁士さんがいるんだね。しかも坂本頼光先生は、まだ40代そこそこの若さというから驚きである。

この坂本頼光先生がつけたアテレコが、抱腹絶倒なのである。伯山先生が頼光先生を称して「天才」といっていたが、まさに天才である。

映像に登場するすべての人を、声色を変えながら演じている。しかもそれは、かつての名優の声真似になっていて、それがよく似ているのだ。

声を聞いただけで、誰の声をあてているのかが、この僕にもわかるほどだ。

心覚えに書いておくと、

春風亭昇々…平泉成

神田鯉栄…浦辺粂子

桂鷹治…アントニオ猪木

三遊亭遊雀…殿山泰司

三笑亭夢丸…(不明)

春風亭柳橋…滝口順平

塙宣之(ナイツ)…サザエさんのアナゴ君(若本規夫)

土屋伸之(ナイツ)…サザエさんのマスオさん(増岡弘)

三遊亭笑遊…永井一郎

神田松鯉…美輪明宏?

立川志らく…小沢昭一

夢丸さんの声だけ、頭に思い浮かばなかったのだが、あとはだいたい声を特定できた。

個人的には、殿山泰司の声をあてる、というセンスが、ツボにはまった。

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迷惑メールにご用心

5月31日(金)

今日も忙しい一日でございました。

午前9時19分に受信したメールは、まったく見覚えのないアドレスからだった。

件名「おはようございます。」

本文「朝早くからすみません。久しぶりにお食事でもご一緒できればと思っているのですが、来週はお忙しいですか?」

これだけ。

誰から来たメールなのか、わからない。アドレス帳に登録されていないメールなのだ。

「誰ですか?」

と返信しようと思ったのだが、思いとどまり、まずはアドレスの主が特定できるかどうか、調べてみることにした。

ひょっとして、この人は、以前に「メールアドレス変更しました」というメールをくれたりしたのだろうか?

僕は、「メールアドレス変更しました」というメールをもらっても、ズボラなので、アドレス帳を書き換えることをほとんどしないのだ。

検索をかけてみたが、過去にこのアドレスからメールをもらったことはないようだった。

次に考えたのは、「こんなことを書きそうなやつに、心当たりはないだろうか」ということだった。

「久しぶりにお食事でもご一緒できればと思っているのですが、来週はお忙しいですか?」ということは、以前に一緒に食事をした人だろうか?

「前の職場」の卒業生か?

いや、「前の職場」の卒業生で、こんな失礼なメールを送ってくる人はいない。絶対に自分のことを名乗るはずである。このメールでは、自分が誰かを名乗っていないのだ。

いや待てよ。卒業生のうち、何人かはこんなメールを送ってきそうなヤツがいるぞ。あいつとか、あいつとか。あいつだったら、うっかり自分を名乗らないままメールを送ってしまう可能性もあるぞ。

しかし、いくら何でもこの文面はひどい。

それとも、社会人の知り合いか?

「久しぶりにお食事でもご一緒できれば」と書いてきそうな人って、心当たりがない。

あいつだったら、ちゃんと自分を名乗るだろうし、あいつだったら、たしかにこんなメールを書いてきそうな気もするが、遠くに住んでいるので、メールを送ってよこすとしたら、「いまこちらに来ているのですが」という一言があってもよいはずだ。

だいいち、携帯のメールアドレスを知ってる人など、ごくわずかなのだ。

結局、誰であるかを特定できないまま仕事に戻り、夕方にようやく会議が終わって、携帯を見てみたら、15時6分にまたしても同じアドレスからメールが来ていることを確認した。

件名「こんにちは ♪」

本文「実は来週ちょうど連休が取れそうなんですよね。久しぶりにお会いしたいので、予定だけでも教えてもらえますか?」

ずいぶんしつこいヤツだな。そうまでして、俺に会いたいヤツなんぞ、いるはずはない。

…とここまであれこれ考えて、ようやく思い至った。

これは迷惑メールではないのか???

文面をそのままググったら、なんと、まったく同じ文面がヒットして、それが迷惑メールの定型文であることがわかったのだった。

うっかり返信すると、有料サイトに誘導されてしまうらしい。

放っておくと、二の矢、三の矢が打たれるみたいだ。僕の場合、二番目に来たメールが二の矢にあたる。

僕はこの時点で、受信拒否の設定をしたのだが、もしこのまま放っておけば、夜になって

件名「もしかして」

本文「メールだから気づいていないのか届いてないのでしょうか?お忙しいとは思いますが、一度お返事ください。」

といった、三の矢のメールが来ていたはずである。

まったく、あれこれと考えて、時間の無駄をしてしまった。

おかげでいろいろな人に疑いをかけてしまったぞ。

ところで、どこで僕のアドレスが漏洩したのか?

気になったのは、つい最近、僕が住む町の「安心メール」に登録したばかりだということである。

「安心メール」というのは、オレオレ詐欺に引っかからないようにとか、不審者の目撃情報があったので注意するようにとか、そういうメールをご丁寧に市役所が送ってくれるのである。そのシステムに登録したのである。そしてその直後に、迷惑メールが来たのである。

ひょっとしてここから、俺のアドレスが漏れたんじゃないか??

「安心メール」は、本当に安心なのか、不安になってきた。

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スペシャリストのタジマさん

6月15日(木)

妻がiPhoneの機種変更をするという。

auショップに行ってみると、

「機種変更には応じられるが、データの移行はお客様でやってください」

という。

妻も私も、そのあたりはまったくの機械音痴である。

「どうすればいいのですか?」

「iPhoneのコールセンターに電話をかけて聞いてください」

の一点張りである。

で、とりあえずいったんお店を出て、教えられた番号のところにかけてみた。

「iPhoneの機種変更のために、データの移行をしたいのだが、やりかたがわかりません」

というと、

「お使いの会社はどこですか?」

「auです」

「auの場合ですと、お客様の電話帳が、ひょっとしたらauのサーバー上にある可能性があります」

「どういうことですか?」

「つまり、もしその場合、いったん、そのサーバー上の電話帳を、iPhone内に移行した上で、データ移行しなければなりません。ですので、まずその確認が必要です」

「じゃあ、自分が使っているiPhoneの電話帳が、iPhone内にあるのか、auのサーバー上にあるのかは、どうやったらわかるのですか?」

「それはauのコールセンターで聞いてください」

と言われて、auのコールセンターの番号を教えられた。

今度はauのコールセンターにかけて、自分のiPhoneの電話帳データがどこにあるのかを聞いた。

どうやら、サーバー上ではなく、iPhone内部にあることが確認できた。

あらためて、iPhoneのコールセンターに電話をかける。

「auのコールセンターにかけて確認しました。電話帳データはiPhone内にあるようです。データ移行の方法をお願いします!」

「いま、お近くにノートパソコンはありますか」

「いえ、出先なもので」

「できればノートパソコンが近くにあった方が…」

というわけで、いったん家に戻り、ノートパソコンの電源を入れ、iTunesを立ち上げて、iPhoneをUSBケーブルで接続した。

その状態で、再びコールセンターに電話をかけた。

また最初から説明である。

「かくかくしかじかで、iTunesを立ち上げてiPhoneを接続した状態のノートパソコンの前にいま座っています!データ移行のやり方を教えてください!」

「3分ほどお待ちください。いまスペシャリストを呼んできますので」

といって受話器から音楽が流れた。

スペシャリスト???

3分ほどたって、再びコールセンターの受付の人の声が聞こえた。

「ここからは、スペシャリストに代わりますので…」

すると今度は違う人の声で、

「どうも、ただいまご紹介にあずかりました、スペシャリストのタジマです」

おいおい、自分でスペシャリストと言ってるぞ!

「ではこれからご説明いたします。お客様の画面をこちらでも拝見しながらご説明したいのですが、よろしいでしょうか」

「はあ」

言われたとおりにセッティングすると、あら不思議、こちらのパソコンの画面があちらにもそのまま見えるような設定にしたらしい。

あとは言われるがままに操作をして、無事にデータ移行が終了した。

「ありがとうございました」

「いえいえ、私、スペシャリストのタジマが担当いたしました」

といって電話が切れた。

…たしかに、「スペシャリスト」の肩書きにふさわしい、鮮やかな説明だった。

スペシャリストを疑って悪かったと反省した。

しかしそれにしても、である。

機種変更をするのに、こんなに手間がかかるのは、どうだろう?

何カ所もコールセンターに電話をかけたり、いったん家に戻ってノートパソコンを立ち上げて、ケープルでiPhoneをつないだり。

IT社会なんて言ったって、ちっとも便利ではないじゃないか!!!

そもそもこのITの時代に、電話をかけて聞かないとわからないようなやり方をしているのは、どうも腑に落ちない。

どんだけアナログなやり方なんだ???

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珍石公園

ただいま某サイトで絶賛連載中のエッセイ。今のところ2週間に1度の更新を、落とすことなく続けている。

先日、デザインが少しリニューアルされ、昨年末に撮影した「著者近影」がようやく公開された。

あれだけの枚数を撮影して、これだけかよ!と思うのだが、たぶんこれからいろいろなバージョンの「著者近影」が頻繁に更新されるものと思われる。

さて、御覧になった方は、私が石のようなものに触れていることにお気づきだろう。

あの石は何なのか?

石碑ではないか?という意見もあるが、さにあらず。

ある意味、もっと珍しい石なのだ。私も、本では読んだことがあるが、恥ずかしながら実物を初めて見たのである。

あの石が何であるかがわかれば、撮影が行われた都内の公園の名前は、いとも簡単にわかるはずだ。

今日は忙しいので、この辺で。

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自動翻訳サイトの脱力

こぶぎさんは、最強の知恵袋だな。

「ジャッキー・チェン」と「long time no see」の都市伝説にかかわるサイトをすぐに見つけてきてくれた。

日本でいう「Yahoo!知恵袋」のような中国のサイトに、それに関するやりとりがあることを教えてくれたのである。

ただ、残念!またもや中国語だ!

中国語の細かなニュアンスがわからない私は、例によって自動翻訳サイトで機械翻訳してみることにした。

まず最初のサイトにある、質問とその答えを見てみよう。

「long time no seeは書中で使うことができますか?

これは1句の非常に生粋の中国スタイル英語で、ジャッキーチェン長兄はそれを持っていてアメリカハリウッドで1の番天地に突進し出して、今に至って、この話はすでに英国の美しい人のところに受け取られて、口語に常に現われることができることから出して、ただ手紙にそれともうまくすることを使うことを慎みます。その他のものは”It has been a long time”があなたに有用さを願います。」

…たしかにジャッキー・チェンの名前が出てくるが、例によって意味がわからない。おそらく、

「long time no seeは、生粋の中国式英語で、ジャッキー・チェンはそれを持ってハリウッドで出世して今に至る。すでにイギリスでは口語で使われているが、手紙などに使うのは慎むべきだ」

という意味だろうか?

続いて二つめのサイトの、質問と答えを見てみよう。

「ジャッキーチェンは“long time no see”を創造しますか?

つまらないです!

この短い文書はである最も早く移民して行くアメリカの華人が創造は、百年に上がる歴史があるはずに、とても良く彼らの英語はない、そのためやっとあるこの種はいうものchenglishは、アメリカ人の以後で同様にこの種の見解を受け取って、そこでこの短い文書は流行で起き始める。」

質問の趣旨は、

「ジャッキー・チェンは、long time no seeという言い方を作ったのですか?」

だと思われる。

だが、それに対する答えがよくわからない。

いきなり「つまらないです!」だもの。

さらにそのあとは、何を言いたいのか、サッパリわからないのだ。

だが何度も読み返すと、「long time no seeはアメリカに移民した中国人が作った言葉だから、100年の歴史があるはずだ。だからジャッキー・チェンが作った言葉ではあり得ない」ということを言いたいのだろう。

冒頭で「つまらないです!」と言ったのは、「つまらない質問なんかするな!」ということなのか?あるいはたんに「それはウソです!」という意味だろうか。

この二つのサイトから言えることは、

「ジャッキー・チェンがlong time no seeという言葉を発明したという都市伝説が、たしかに存在した」

ということと、

「それは、真っ赤な嘘である」

ということである。

そしてさらにここで新たにわかったことは、

「ジャッキー・チェンは、long time no seeを『好久不見』に訳してそれを広めたのではなく、中国語の『好久不見』をlong time no seeと訳してそれを英語圏に広めた、という都市伝説が存在した」

ということである。

さらに、こぶぎさんの紹介された中国版ウィキペディアによると、どうもlong time no seeは、もともと北米の原住民が使っていた表現らしい。それが、19世紀末にアメリカに大量に移民した中国人の間で『好久不見』と同じニュアンスだったんで、頻繁に使われるようになったんだと。

…どうもそんなふうに読める(自動翻訳サイトにかけてみたんだが、メンドクサイので引用しない)。誤読しているかも知れないが…。

ということで、「どっちの名言でショウ」以来の快挙である!

こぶぎさん、これで授業1回分くらいできるんじゃないか?

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自動翻訳サイトの憂鬱

1月19日(木)

韓国留学中にお世話になった「鼻うがいの先生」から、

「2月に国際学術会議をやるので、発表してください」

と依頼されたのは、もう半年も前のことだった。

僕は、「鼻うがいの先生」には留学中にいろいろとお世話になったし、尊敬する先生だし、これまでも「鼻うがいの先生」主催の国際会議に何度か呼ばれたことがあったから、一も二もなく出席の返事を出した。

ところが、それからというもの、待てど暮らせど、国際会議についての具体的な連絡が来ない。

国際学術会議のザックリとしたテーマは聞かされていたのだが、自分がどんな内容を話したらよいのかとか、発表時間は何分なのかとか、他の発表者は誰なのかなど、いっさい聞かされていないまま、あと3週間ほどになってしまった。

つまり、まったく何も聞かされていないのである。

(当日、俺はいったい何を喋ればいいのか?)

でもまあこうしたことは、韓国ではよくあることだったので、あまり気にしないようにした。

これまでの経験だと、だいたい40~50分くらい喋ればいいのかなとか、原稿の締切は、2週間前位で十分に間に合うだろうな、とか、自分で勝手に予測をした。

しかし、他の発表者が誰なのかは、見当もつかない。「鼻うがいの先生」は中国をフィールドにしている先生だから、中国の先生をお呼びするだろうという予測が立つくらいである。

そうしたところ、今日、「鼻うがいの先生」からメールが来た。

それもなんと、全文中国語である!

どうやら、私以外の発表者は中国の先生ということらしい。

当然、その方たちはハングルが読めないので、中国語の堪能な「鼻うがいの先生」が中国語でメールを書いてきたのだろう。

で、私も漢字が読めるだろうということで、一緒くたにされて中国語のメールが送られてきたというわけである。

しかし、中国語を勉強したことのない私は、メールの細かなニュアンスが分からない。

そこで、自動翻訳サイトを利用することにした。

「尊敬させた各位の専門家と教授たち:

あなたはよいです!

私は均しく成功する学術の庭のキム教授大学館の。

真っ先に、私の庭を代表することは熱烈に私の庭と参加会議を訪問することを歓迎します。

バッチリ会議をするため、私は簡単に通知します。

第1、各位の航空券はすでに買って、来週に皆さんに発して、ちょっと心を放してください。

第2、各位の大著は1月25日前に私に発します。 来週のため新年を迎えて、私たちは(ただ要約です)時間を翻訳して比較的緊張していることを準備して、ちょっと許してください。

第3は、再び皆さんに告知して、発言する時間のそれぞれの位の20部くらいは、それから翌日は総合的に検討する。

質問がございましたら場合、すぐに連絡する私。

感謝します! 各位の専門家の支持と関心。

吉祥をすります!

キムは大きいことを祝って謹んで上がります」

以上である。

読んでいて、頭が痛くなってきた。

好!」を「あなたはよいです!」と訳してはいけないことくらい、私だって分かる。

どうやら「三つの通知」が書かれているようだ。

第一は、「飛行機のチケットを買ったので来週送りますので安心してください」という意味だろう。

第二は、原稿は1月25日まで、ということをいいたいのだろう。

第三は、発言時間は20分です、ということと、2日目は総合討論です、ということだろう。

「質問がございましたら場合、すぐに連絡する私」というのは、「質問がございましたら、すぐに私に連絡してください」ということを言いたいのだろう。

どれ一つ満足に翻訳できていないではないか!

ほとんど唯一意味が通じるのは、

「バッチリ会議をするため、私は簡単に通知します。」

という部分だけである。

しかし、である。

「バッチリ会議をするため」といいながら、国際学術会議のプログラムだの、タイムテーブルだの、発表者の肩書きや名前だのといった、肝心の情報が、まったく書かれていない。

当日、俺はいったい何を喋ればいいのか?

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新連載はじめました

日ごろ当ブログをご愛顧いただいているみなさん(というか、こぶぎさん)にだけ、宣伝いたします。

大手出版社の運営するサイトで、エッセイの連載を始めました!

ついにエッセイストですよ!

大手出版社の漫画雑誌に漫画を連載する、という子供のころの夢は叶わなかったけれど、ちょっとだけバットが擦(かす)ったぞ。

ここまで来るには、紆余曲折があった。

2年ほど前、以前に一緒に仕事をした編集者が来て、「また一緒に仕事をしましょう」という。で、いろいろな企画を考えるのだが、どれもうまくいきそうにない。

もう私は、どうでもいいやという心境になり、ダメ元で

「自分の書きたいことを書かせてください」

といって、連載数回分の文章を書いて編集者に読んでもらった。

「面白いです。これでいきましょう」

ということで、見切り発車で連載がスタートすることになった。

このあたりが、ドラマ「重版出来!」に出てくる漫画家と編集者の関係に似ている。

…そんな大げさなものでもないか。

でもこのブログとは全然違うぞ。

まずお金のかけ方が違う。プロのデザイナーがデザインを担当するので、じつに洗練されている。

それに、私の実名と顔写真まで出ているのだ。

このブログのように固有名詞を一切書かない、なんてことはない。そんなことをしたら、読者はなんだかわかんなくなっちゃう。

つまり、ふつうのエッセイなのだ。

このブログが深夜のラジオ番組だとしたら、もう1つのほうは、朝のラジオ番組である。つまりは、深夜のラジオDJが、朝の帯(おび)の番組を担当するような心境なのである。

だが、他の作家先生よろしく、プロの写真家が顔写真を撮ってくれるのかなと思ったら、

「顔写真を2枚用意してください」

という。あわてて、自分の顔が写った写真を探し出して提出した。

一枚は、旅先で妻が私を撮った写真。

もう一枚は、昨年、ある村に調査に行ったときに、卒業生のT君が撮ってくれた写真である。

いずれも、公開を前提としていない写真だったので、野面(のづら)の顔写真である。

こんなことなら、もっといい写真を撮っておけばよかったと後悔した。

深夜のラジオ番組のほかに、朝のラジオ番組がはじまったと思って、たまにのぞいてみてください。

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鬼瓦、ガラケーやめたってよ

8月6日(土)

7年間使っていたガラケーを、ついに手放すことにした。

理由は、「モバイルSuica」が8月24日をもってガラケーで使えなくなるからである。

そうやって、どんどん外堀が埋められていくんだよな。

さて、このあとどうするか?選択肢はふたつ。

最新式のガラケーにするか、iPhone以外のスマホにするか。

「iPhone以外のスマホ」と書いたのは、iPhoneがおサイフケータイ非対応だからである。

携帯電話ショップに行き、店員さんに聞いてみると、

「いま、ガラケーは『らくらくホン』しかありません。ほとんど『ガラホ』に変わりましたから」

「ガラホ?」

「体はガラケーで、心はスマホのことです」

ガラケーはガラパゴス携帯電話の略語だが、じゃあ「ガラホ」は何だ?「ガラパゴスマホ」の略語か?もはやナンダカワカラナイ。

それならガラケーを持つ意味はないと思い、思い切ってスマホに替えることにした。

選択肢からiPhoneが消えたので、必然的にアンドロイド携帯から選ぶことになる。

「この中で、韓国語が入力できる機種はどれですか?」

機種は2つに絞られた。

2つのうち、安い方にした。

これだけでは、機種が何だかわかるまい。

結局、携帯ショップで3時間ほどかかってようやく購入した。

試みにLineのアカウント登録をしてみると、なんだか知らんが自動的に友だち37人と出てきた。

これって、アカウント登録したと同時に、勝手にその情報が37人に知れわたったということだろうか?

ちなみに、Lineをはじめようという気はまったくありません。

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