心と体

薬がまた1種類増えました

9月5日(木)

自宅から車で1時間半ほどかかる病院に行く。今日は月に1度の診察である。

1か月前に薬を変えてから、初めての診察なので、今日は副作用のことを言わなければならない。

採尿・採血をして、1時間ほどしてその検査結果が出る。その検査結果をふまえて診察が行われるのである。

いよいよ僕の番になった。

「薬を変えて、副作用はどうですか?」

「それが、最初はひどい倦怠感に苛まれて辛かったのですが、次第にその倦怠感が若干薄らいできたように思います」

「そうですか。あとはありますか?」

「懸念していた口内炎とかはありませんでした。ただ、胃のあたりが、なんかこう張った感じになっていて、それがかなり辛いです」

「便は出ていますか?」

「ええ、出てはいるんですが…、以前のような下痢の症状ではなくて、…その逆です」

「わかりました。では、胃の運動を活発にするような薬を出しましょう」

えええぇぇぇっ!また薬が増えるの?

「たぶんそれも副作用だと思いますので、胃袋を動かす薬を出します」

ということで、診察が終わった。

処方箋を持って調剤薬局に行くと、薬剤師さんが説明した。

「あたらしい薬が出ていますね。この薬は、朝昼晩の食事前に1錠ずつ飲んでいただきます」

えええぇぇぇっ!ちょっと待て!なんか複雑なことになってきたぞ。

とりあえず薬を受けとると、職場から緊急の呼び出しがあり、急遽職場に向かったのであった。

早く帰りたかったのだが、緊急の打合せに加えて、早めに打ち返すべきメールがやまほど来ていたので、結局、遅い時間に帰ることになってしまった。

さて、いちばん大事なのは、薬の管理である。

いままでは、5種類の薬を飲んでいた。仮にA錠~E錠としよう。薬のスケジュールは以下の通りである。

朝食後…A、B、C、Dの4錠

昼食後…Dを1錠

夕食後…Dを1錠

就寝前…Eを1錠

これだけでも面倒なのだが、このたびあたらしい薬F錠が加わることによって、以下のような薬編成となった。

朝食前…Fを1錠

朝食後…A、B、C、Dの4錠

昼食前…Fを1錠

昼食後…Dを1錠

夕食前…Fを1錠

夕食後…Dを1錠

就寝前…Eを1錠

これまで1日に7錠ほど飲んでいたものが、1日に10錠飲むことになってしまった。しかも飲むタイミングがすげーめんどくさい。これを帰宅後にピルケースに整理して入れていったら、小一時間かかってしまった。

はたしてこれら10錠を間違わずに飲めるか?

ただ、調剤薬局の薬剤師さんは、

「F錠は食事前に飲むと書いてありますが、食後でも大丈夫ですよ」

という謎の言葉を口にした。どないやねん!だったら食後に飲むぞ!

あと、主治医の先生は、

「本来であれば就寝前に飲むE錠は2錠が標準なのですが、1錠から2錠に増やしますか?」

「それだけは勘弁してください。E錠が副作用の元凶なのですから」

「そうですか、ではもう1か月様子を見ましょう」

と言っていたが、なんとかE錠を2錠飲むことだけは阻止したいものである。

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次々と副作用が襲ってくる

8月18日(日)

以前ほど倦怠感はなくなったが、オモテを歩いていると、酔っ払いの千鳥足のように足もとがふらついたり、速く歩こうと思ってもめまいがしてフラフラとなったり、足が前に出なかったりと、なかなかたいへんだ。もっとも、最近寝てばかりいたので筋力がそうとう落ちていることも理由かも知れない。

昨日は、全身が痒くなった。薬のガイドブックには皮膚に痒みを生ずるという副作用の人もいる、と書いてあるので、これも間違いなく副作用であろう。あまりに痒いので、お腹とか背中とかをバンバン搔いていたら、搔いた部分が真っ赤になっていた。お腹が真っ赤になっているのを娘が見てびっくりして、

「搔くのをやめなさい」

と窘められた。

さて、今朝、起きてみると喉に違和感がある。お水を飲んだりすると喉が痛い。

「風邪か?あるいはひょっとして…」

と思ったが、ハッと気づいた。いよいよ来たか、と。

副作用の口内炎だ!

この薬の副作用で比較的強調されていたのは、「口内炎ができやすい」ということだった。多くの人が経験しているらしい。薬を飲み始めて数日間は口内炎の症状がなく、なあんだと安心していたら、ついに口内炎がやってきた!

こうなると、食べるときが辛い。

ただでさえ、薬を変えてから、食欲がなくなり、ご飯茶碗1杯のご飯ですら食べきれずに残したりしている。

次はどんな副作用が襲ってくるのか、逆に楽しみになってきた。

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苦渋の判断

8月8日(木)

朝から車で1時間半ほどかけてかかりつけの総合病院に行く。

検査の結果、懸念材料が1つ見つかった。正確にいえば、前回の検査から懸念があり、しばらく様子を見ましょうということだったが、懸念は払拭されていなかった。

「まことに悩ましい判断ですが…」

と主治医が言う。

「薬を変えましょう」

僕は基本的に主治医のいうことを聞くことにしているので、その判断に従わざるを得ないのだが、

「でも先生、いまの薬によって抑えられているところもあるでしょう。ほかの先生からはいまの薬を続けてほしいとも言われています」

と言うと、主治医の先生は頭を抱えた。しかしとりあえず懸念材料をいまのうちに払拭する努力をすることの方を優先して、薬を変えることになった。薬を変えたところで、その薬が効果を発揮するのかどうか、実はわからないのだが、こればかりは試してみないとわからない。くよくよ考えても仕方がないので主治医の先生の判断を尊重することにした。

薬の飲み方は、「朝食後2時間」ではなく、「夕食後2時間」、すなわち就寝前に服用するという形に変わった。いよいよ薬マネージャーが必要だな。

結局15時頃までかかり、それから出勤したら夕方の17時になってしまった。退勤時間だよ!

それでもこんどは仕事上の懸念材料をひとつひとつ片づけて、気が重い案件もほんの少しだけ前進したので、お盆休み前としては上出来である。

いつになったら原稿に取りかかれるのか。

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「死ぬまで現状維持」が目標

6月27日(木)

自宅から1時間半ほどかかる総合病院で、月に1度の診察である。

何度も書くが、病院に行くにはそれなりの体力が必要だ。体力がなければ病院には通えない。

桂文珍師匠の有名な小噺。病院の待合室にて。

「最近あの人見ませんな」

「体調を崩したようですよ」

を何度でも思い出す。

昼間の総合病院を見渡すと、高齢者の方が多い。「待ち時間が長い」と癇癪を起こす人がいたり、医者の先生が大声で何度説明してもまったく理解できない人がいたりと、なかなか大変な空間である。

それともう一つ多いのは、お連れあいの方や息子や娘など、家族が付き添っているケースである。これもなかなか大変だ。

私が大病を患った頃も、家族に付き添ってもらったことがあったが、コロナ以降、感染拡大を防ぐために家族がなるべく付き添わないという方針を病院が打ち出してからは、病院にはすべてひとりで行くことにしている。ま、現状では家族に付き添われるほどの深刻なものでもないし、こっちもひとりの方が気が楽なので、それについてはまったく問題はない。

だからこれから先の人生の目標は、「ひとりで病院に通い続けること」である。つまり「現状維持」が目標だ。

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検査結果

5月23日(木)

先週土曜日の検査の結果を聞きに、車で片道1時間半ほどかかる病院に行く。

診察室に入ると、まず主治医のパソコンが目に入った。検査結果の画像が映っている。

検査結果の画像が映っているということは、何か問題があったということだ。問題がなければ、画像を見せずに「問題なかったです」と言ってくれるはずだから。

予想通り、主治医は口を開いた。

「前回の検査にくらべて腫れが少し大きくなっています」

「はあ」

たしか前回の検査では、前々回の検査よりも腫れは小さくなったと言っていた。

「うーん」と主治医は考え込んだあと、「しばらく様子を見ましょう」

しばらくって…、次の検査は3か月後である。その間にさらに腫れが大きくなることはないのだろうか?

「あのう…、次の検査でさらに腫れが大きくなった場合は…どうなるのでしょうか…」

「そのときは薬を変えるしかないでしょうね」

ええええぇぇぇっ!!!

いま服用している薬は意外と効き目があり、これまで3か月に一度「ひとり合宿」しなければならなかったのが、2回連続で検査に引っかからず、「ひとり合宿」が放免されていたのだ。これは明らかに新薬のおかげである。この新薬をやめてしまうとなると、また「ひとり合宿」のローテーションが始まってしまうのではないかと、僕は絶望した。

今回の検査の前、1週間ほど休薬期間を設けた。あまりに副作用がキツくなったためである。つまり検査は休薬期間あけに受けたのだった。まさか、休薬期間の間に腫れが大きくなったのではないだろうか、もしそうだとしたら、これからは薬の服用を休んではいけないのではないかと、少しビビってしまった。

「ま、これから腫れが小さくなる可能性もあるので、もう少し様子を見ましょう」

「わかりました」

薬というのは、永遠の人体実験である。どの薬を、どの程度の量で、どのようなスパンで服用すればよいかというのは、たぶん人それぞれ。

何がよいかは、だれにもわからない。

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主治医

4月25日(木)

車で1時間半ほどかかる総合病院に定期的に通っているのは、7年ほど前に大病を患った時にお世話になった病院だからである。その後引っ越してしまったために、病院まで行くのが遠くなってしまった。

主治医の先生は僕よりも若いが、愛想はないけれど腕は確かな先生だと思っている。僕の身体に何かトラブルがあると、数ある選択肢の中から臨機応変に治療法を変えてくれる。あたりまえのことなのかもしれないが、そのおかげでいままで生きながらえている。

いま服用中の新薬もなかなかよい効果をもたらしているおかげで、病気の進行は抑えられている。仕事も支障なくできている。ただ、その分副作用が辛い。

いちばん辛いのは、両足の裏が荒れていて、一歩一歩踏みしめるたびに激痛が走ることである。自然と歩くスピードは遅くなり疲れやすくなる。しかしこれはこの種の薬にはよくある副作用なので、だましだましつきあっていくしかない。

最近いちばん困っているのは、左足のすねの部分にできた大きな膿である。痛いのを我慢して絆創膏を貼っていたら、いよいよ痛みがひどくなり、1週間ほど前に地元の皮膚科に行くと、「どうしてこんなになるまで放っておいたの!」「どうして主治医にこのことを言わないの!」と皮膚科の院長先生にひどく叱られた。塗り薬を処方されたけれども、いまに至るまで痛みは変わらない。

今日は1か月に1度の定期の診察日である。採血・採尿して、とくに数値に変わりがないことを確認すると、僕は先生に副作用のことについて打ち明けることにした。

「両足の裏の痛みは副作用としてよくあるので諦めているのですが、最近、左足のすねの部分に大きな膿ができまして、これがなかなか治らないんです。地元の皮膚科の先生に診てもらうと、『どうしてこんなになるまで放っておいたの!』と叱られてしまいました」

そう言うと、ふだんぶっきらぼうの主治医の先生が少し笑った。

「あのー、これも副作用でしょうか」

「厳密に言うと、副作用というわけではないかもしれません。何かのきっかけでスネに傷ができると、そこにばい菌が入って化膿するのですが、いまの薬を服用していると、それがなかなか治りにくくなるのです」

なるほど、どうりでいつまで経っても治らないわけだ。

「これはずっと治らないものなのでしょうか?」

「そんなことないですよ。適切に処置すれば、時間はかかるかもしれませんが治ります。皮膚科から塗り薬をもらっているならば、次第に治ってきますよ」

と言ってくれたのだが、その「適切に処置すれば」という条件を、通っている皮膚科が満たしているかどうかが不安である。

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皮膚科憂鬱

4月19日(金)

副作用であまりに両足の裏が痛く、おまけに左足の脛のあたりが膿んでしまい、こちらもあまりに痛くて治らないので近所の皮膚科クリニックに行くことにした。

患部を見せると女性の院長先生は「なんでこんなになるまで放っておいたのか!副作用なら副作用でなぜ主治医に伝えないのか!」と私を叱責した。そう言われるのがイヤだから今まで皮膚科に行けなかったのだ。

病気の本体のことを考えるので精一杯で副作用の症状まで頭がまわらないと反論したかったのだが、言っても仕方のないことなのでひたすら謝り続けた。

絆創膏でとりあえず手当てをしていたら、「この種の膿には絆創膏が一番よくない。なんでこんなことをしたの?」と。素人がわからないくせに勝手に手当てするな、とでも言いたい様子である。まあそれもそうだなと思いつつ、でもそうするより仕方がなかったからなぁと言い訳したい気分だったが、これも言っても仕方がないことなのでやはり謝った。なんで患者が医者にこんなに謝らないといけないのだろう?

これは完全に僕の偏見だが、これまで皮膚科の先生で「いい先生」にあたったためしがない。それも、皮膚科クリニックに行くことを躊躇させる一つの理由であった。でも、正しいとされている治療を受けるに越したことはないので、多少の罵倒は聞き流すことにしよう。

塗り薬は合計で3種類になった。この3種類を足に塗るタイミングもまためんどくさい。来週も皮膚科の診察を予約した。また一つ、通う病院が増えた。ああめんどくさい。

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薬マネージャーのまぼろし

少し前に、1日に飲む薬が5種類になり、しかもそれらを飲むタイミングが一様ではないということから、タイミングを間違えずに薬を飲むために、スケジュールを管理する「薬マネージャー」を募集したのだが、応募者はゼロだった。

見かねた妻が、100円ショップでピルケースを買ってきてくれた。最初からこれを使えよ!ということらしい。

そのピルケースは、月曜~日曜の1週間ずつの縦長の小箱が合体して一つの四角いケースを形成している。

しかも、各曜日の縦長のケースは「朝」「昼」「夜」「寝る前」と、さらに4つの小箱に分かれている。そこに飲むべき薬を入れておけば、朝食後に飲む薬、昼食後に飲む薬、夕食後に飲む薬、寝る前に飲む薬が、一目瞭然でわかる、という仕組みになっている。

ただ僕の場合、「寝る前」に飲む薬はないので、この部分の小箱を「朝食後2時間」の箱と読み替えれば、ほぼ完璧に、一日に飲む薬のスケジュールを管理することができる。「薬マネージャーいらず」である。

各曜日の縦長の箱は着脱可能になっている。たとえばその日が月曜日だったら、月曜日用の縦長の箱だけ取り外して持ち歩くことができる。これで、どこへ行っても薬を飲むことが可能だ。

ただ心配なのは、そのピルケースを毎日箱を変えながら持ち歩かなければならないことを忘れてしまわないだろうか?ということである。ま、そこまでのことになったら、また一つ薬が増えることになるだろう。

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薬マネージャー募集

3月28日(木)

車で1時間半をかけて総合病院に行く。まったく、健康でないと病院に通えない。

採血・採尿をして、その結果を基に定期診察を受ける。

「ちょっと○○の数値が上がってますね。もともと高かった数値ですが、ちょっと上がっているのが気になります」

「原因は何でしょうか」

「考えられるのは薬の副作用です。それか、食生活か…」

「もう何年もお酒をやめています」

「とりあえず薬を出しましょう」

ということで、また一つ薬が増えた。

薬の副作用を抑えるために薬を飲む、というのも、何だか可笑しい。

これで僕が1日に飲む薬が5種類となった。

朝食後に1錠ずつ飲む薬が3種類。

朝食の2時間後に飲む薬が1種類。

そして、今回新たに加わったのは、毎食後、つまり1日3回に飲む薬が1種類。

もう訳がわからなくなる。

僕のスケジュールは、薬を中心にまわっている。

これまでは、朝食後と朝食の2時間後にそれぞれ薬を飲めば、もうその日は終わったも同然だった。「ひと仕事終えたな」という感覚で、午後は薬のことを考えなくてよかった。

だがこれからは、昼食後も夕食後も、つまりほぼまる一日、薬のことを気にしながら生活しなければならない。

薬のスケジュール管理をする「薬マネージャー」を雇いたい心境である。

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花粉症か?

3月15日(金)

くしゃみ、鼻水が止まらない。

最初はなんとなく喉が痛くなったので、風邪かな?と思ったのだが、よくわからない。たしかに身体がだるくて原稿に向かうやる気がまったく起きないので、風邪の可能性もなくはないが、季節的に考えると花粉症に違いない。

いままで自分は花粉症とは無縁だと思ってきたが、ここへきて花粉症デビューなんだろうか?

今朝のニュースで、花粉症になると歯痛も起こることがよくある、と伝えていた。そういえば歯も痛い。虫歯の痛みとは異なる痛みである。

もう少し花粉症と歯痛の関係について調べてみると、あるサイトにはこんなふうに説明されている。

「人間には、鼻の横の頬骨の下辺りの上あごの骨の中に、「上顎洞」と呼ばれる空洞があるのですが、ここは鼻腔と繋がっているため、花粉症症状が起こると、中に鼻水が溜まったり、炎症を起こして蓄膿症と呼ばれる状になってしまうことがあります。

そうなると、この場所は上の奥歯の歯根部分に位置しているため、歯が痛くなったような勘違いを起こしてしまうのです。

もちろん、噛んだり、走った際の振動で痛みが生じるため、間違いやすいのですが、虫歯とは違いますので「冷たい水がしみる」という症状は出ないところが特徴です。

また、鼻の中が炎症することによって、脳が誤作動を起こし、痛くないはずの歯の根元が痛いと勘違いを刺せてしまうこともあります」

なるほど、そうなるとますます花粉症という可能性が高い。

とりあえず、一般の風邪薬や鎮痛剤(解熱剤)を飲んで対応しているのだが、そんな薬を飲んでも意味がないのだろうか?花粉症に効く、いい薬があればいいのだが。

しかし花粉症がこれほど集中力を削ぐものであるとは知らなかった。

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