職場の出来事

俺は発見されたのか?

1月8日(金)

TBSラジオ「アシタノカレッジ 金曜日」を聴いていたら、

「初夢に武田砂鉄さんが出てきました」

というリスナーのメールがけっこう来ていたとかで、思わず笑ってしまった。曰く、

「武田砂鉄さんに卒業論文の指導をされた」

とか、

「武田砂鉄さんがずっと横にいて締切厳守のプレッシャーをかけられた」

といった類い。僕が見た「ラジオ番組にゲストに呼ばれたにもかかわらず、『誰だこいつ?』という顔をされた」というのと、同じようなテイストである。というか、武田砂鉄が初夢に出てくる確率はけっこう高いんじゃないだろうか?せっかくなら番組宛てにメールを出せばよかったな…。

そんなことはどうでもよい。

この日のゲストが歌人の穗村弘さんだった。穗村さんのエッセイは、ちょっと自虐的なところが好きである。

ラジオの中で、

「毎日郵便受けをチェックして、『君は天才だ!』という手紙が来ないか、待ち続けていた」

と言っていたのがおもしろかった。つまり、

「誰か俺(の才能)を発見してくれ!!」

と、待ち続けたというのである。

穗村さんは、晴れてその才能が発見されていまに至るわけだが、僕はいまでも、「誰か俺のことを発見してくれ」と待ち続けている。

そんな、今日の出来事。

職場に出勤すると、今日は緊急事態宣言に対応するための会議があるし、パソコンを開くと朝から大量のメールが来ているし、またこんなことで1日が終わってしまうのか、とゲンナリしていると、大量のメールの中の1通に目がとまった。職場の広報担当からである。

「A新聞のT様より、取材の依頼が来ております。

お受けになられる場合は、直接先方にご連絡お願いいたします。

お断りになる場合は、広報担当から断りますので、

その旨広報担当までご連絡ください。

ご検討をよろしくお願いいたします。」

転送されたメールの内容を読んでみると、三大紙といっても、僕にとってほとんど縁もゆかりもない県の支局の記者からのメールだった。どちらかといえば地味な県で、47都道府県を順番に言っていくと、後の方になってようやく出てくる、というイメージの県である。

しかしその内容がじつにおもしろい。というか、この内容だと、俺が取材を受けるしかないだろ!

僕はその取材を受けることにした。会議が終わった後の昼休みに、T記者宛てに、取材内容に対するコメントを含めた、長いメールを書いた。ついでに、その取材内容に関係すると思われる、僕の書いた本や原稿を紹介した。

するとほどなくして、返信が来た。

「メールをありがとうございます。お聞きしたいのは、○○についてと、××についてです。後ほど電話を差し上げたいのですが、よろしいでしょうか」

僕は、(コメントはさっきメールに書いたんだがな‥)と思いながらも、

「4時から1時間半ほど打ち合わせが入っているので、その前後であれば大丈夫です」

と返信した。

3時50分になって、電話が鳴った。電話を取ると、T記者だった。

(おいおい、会議の10分前だよ…)

と思ったのだが、T記者は、

「短い時間でけっこうですので、取材にお答えいただければと」

「はあ」

僕はいろいろと話す気満々だったのだが、T記者は、2つぐらい質問をして、それを僕が手短に答えると、その答えを復唱して、「なるほど、そういうことなんですね」と感心して見せた。

「実はインターネットを検索していたら、たまたま鬼瓦先生のお名前を見つけまして、この記事にふさわしいコメントがいただけるかと…」

「そうでしたか」名前をネットで見つけただけで、僕の本を読む気はないらしい。

「先生の肩書きは、○×○×□△◇…でよろしいですか」

「はあ」

「ありがとうございました。あまり大きな記事にはならないかもしれませんが、記事になりましたら新聞をお送りいたします」

「そうですか」

電話取材は10分以内で終わった。

要は、僕に取材をしたというアリバイがほしかったのだな、ということに、電話を切った後になって気づいた。

すでに記事の内容はほとんどできていて、僕はその記者が作ったストーリーに合わせて喋らされたんだな。そういえば、以前もそんな取材を受けたことがあった。T記者は、とても丁寧な方だったので、そこには文句はないのだが、肉声を聞かなければ取材したことにならない、ということなのだろう。ネットで検索したらたまたま僕の名前を見つけたと言っていたが、この場合、「俺は発見された」ことになるのだろうか???いや、発見されたとしたら、自分の本が400冊も廃棄処分されるなどという憂き目には遭わないはずである。やはり僕はまだ発見されていないのだ。

三大紙とはいえ、その県の人しか見ることのできない地方版の片隅に僕の名前が載ることを想像して、僕は次の打ち合わせ場所に急いだ。

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映画を語るように

12月8日(火)

まつりのあと、というのは、ひどく寂しいものである。

日曜日にイベントが閉幕し、月曜の朝イチから、さっそく撤収作業に入った。

「延長してほしい」とか「巡回してほしい」という声をたくさんいただいたのだが、時間が来れば終わらせなければならないのがこの種のイベントの宿命である。寅さん風にいえば、

「そこが渡世人のつれーところよ」

である。まさに一期一会なのだ。

撤収となると、あっけないものである。

そういえば、11月23日には、こぶぎさんが「真昼の深夜番組」と評したラジオスターが、うちのイベントをわざわざ見に来てくれたらしい。僕はその日、出勤ではなかったのだけれど、イベント代表者の同僚がお話しをしたそうだ。

そして、イベント最終日には、なんとなんと、僕が敬愛するラジオスターが、はるばるイベントを見に来てくれたという!残念なことに、その日も僕は出勤していなかった。でも僕がそのラジオ番組に書いた手紙が、少しばかり役に立ったのかもしれない。

今日のラジオのオープニングで、イベントのようすや僕の職場の様子を、かなり丁寧に、そして的確にお話ししてくれた。

それはまるで、映画の批評をするように、である。

映画や音楽を語るように、僕がやっている地味な仕事を語ることができたら、どんなにすばらしいことだろう、と、ときどき思うことがある。長年この業界にいて、そんな体験をすることはめったにないのだが、今回のイベントは、そのわずかな体験のうちのひとつとして、これからも繰り返し思い出すだろう。

僕はそのラジオパーソナリティーが、映画や音楽を語るように、イベントのことを語ってくれたことに感謝して、

「これからも自分たちの仕事が番組で話題にしてもらえるよう、精進します」

と、お礼のメールを書いた。

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怒濤の2日間・2日目

当初は2日間のことを一気に書こうと思っていたが、1日目の話が思いのほか長くなったので分けて書くことにする。

11月28日(土)

いよいよ、職場のイベントを紹介するインターネット番組に出演する日がやってきた。イベント会場から生中継するのだ。

詳しいことは聞かされていない。放送は午後6時から始まるので、1時間ほど前にイベント会場に来てください、ということだけ聞かされていた。

いちおう、台本らしきものが送られてきたのだが、中身は、何も書かれていないに等しいものであった。要は、お好きなように喋ってください、ということである。

不安すぎる!!!

番組には、現役アイドルの方がナビゲーターとして出演されることになっていた。僕はその方のアイドル活動については全然知らなかったのだが、先月、僕が最近愛聴しているラジオ番組にゲスト出演していて、非常に誠実にお話しになっていたのを聴いて、(この方がナビゲーターになってくれたらいいなあ)と思っていたら、なんと番組制作サイドから、ナビゲーターの複数の候補者の一人にこの方が入っていて、僕は即座にこの方を推薦したのだった。

別に僕が推薦したから決まったわけではないのだろうけど、結果的にそうなって、よかったよかったと胸をなで下ろしたのである。

さて当日。ナビゲーターの方は5時10分頃いらっしゃるというので、その時間に合わせて職場内のイベント会場に向かった。

挨拶もそこそこに、ディレクターやスタッフのみなさんと、さっそく段取りのチェックが始まる。

といっても、カメラの動きをチェックする、というだけで、あっという間に本番の6時になってしまった。

まず最初に、イベント代表者の同僚とナビゲーターの方による、オープニングトーク。僕の出番は、そのオープニングトークが終わってからなので、番組開始から10分後くらいからである。

もうね、この待っている時間に、極度に緊張が高まってしまった。

いちおう、カンペを作ってきたのだが、たぶん、本番ではそんなものは役に立たないだろう、と思い、何も持たずにスタンバイした。

そしていよいよ僕の出番である。

あまりに緊張しすぎて、自分が何を喋ったのか、まったく覚えていない。

途中でディレクターの方から、「少しペースを上げてください」という指示が出され、ますます焦ってしまう。

ナビゲーターが何度か的確なコメントをおっしゃってくれた気がするのだが、それに対して僕がちゃんとした「返し」をした記憶もない。

気がついたら、30分ほど喋っていて、ひとまず、次の担当の同僚にバトンを渡した。

結局、2カ所あるうちの、1つ目のイベント会場の解説だけで、1時間半以上かかった。

イベント会場はもう1カ所ある。予定では8時頃に終了ということになっていたが、いまはもう7時45分である。

ひとまず前半が終了したので、5分ほど休憩したあとで後半戦を行うことになった。

休憩中に、僕を含めた3人の同僚が猛反省した。

「我々は性分なのか、説明がクドいんですよ!」

と、3人が3人とも、我が身を振り返って反省したのであった。

前半の最後に引き続き、後半に説明するイベント代表者の同僚は、

「後半は、前半のようにクドくならずに、ポイントだけ説明したいと思います」

と決意を語っていた。

そして後半戦。

ポイントだけ説明するどころか、前半以上に、クドい説明である!

(時間は大丈夫なのかなあ…)

と僕はヒヤヒヤしていたのだが、本来、時間管理をするはずのディレクターが、同僚の話がおもしろいと思ったのか、どんどんと質問し始めた。それに対して同僚がまた誠実に応えるものだから、どんどんと時間が延びていく。

(おいおい、ディレクターが時間を気にせずに質問してどうすんだよ!)

と、気がついたら3時間が経っていた。

そしてエンディング!

全員が揃って、最後に一人ずつコメントを喋った。僕もいちおう喋ったが、どのていど伝わったのかは、よくわからない。

予定の2時間を1時間もオーバーして、3時間9分かかって終了した。インターネット番組だから、テレビ番組のように尺が決まっているわけではないのである。

怒濤の3時間が終わった後、みんなで記念撮影をして、ナビゲーターをつとめていただいたアイドルの方とお別れした。もちろんサインはもらいましたよ。

アイドルの方がお帰りになった後、ディレクターの方が言った。

「実はあの方、この日のために、昨日もこのイベントを見に来られて事前に勉強されていたんですよ。僕はこの番組を何度も担当していますが、そんなことをされる方ははじめてです。まじめな方なんですね」

やはりあの方にナビゲーターをやっていただいて本当によかったと思った。

今日の番組は、イベント最終日の12月6日(日)まではアーカイブで見ることができるそうだが、僕は恐ろしくて自分の出た番組を見る気にはなれない。

でも少しは気になるので、怖々(こわごわ)とSNSを見てみたら、なんと、絶賛の嵐だった!

「3時間があっという間だった」「食事も忘れて見入ってしまった」等という感想も嬉しかったのだが、それ以上に嬉しかったのは、「ナビゲーターの方のコメントが的確で、ナイス人選だった」という感想もけっこうあった、ということだった。

ほんと、現状で考え得る、最もナイスな人選だったと思う。

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贅沢な時間

11月26日(木)

今日も朝から夕方まで途切れなく仕事が続いた。

まず、朝一番で、ある相談を受け、トラブルシューティングの役をやらされる羽目になる。最近、こんなことが多い。

11時から13時までは、他社の仕事仲間がわが社にやってきて、今後の打ち合わせ。

15時から2時間ほど、重要な打ち合わせ。

これだけでヘトヘトなのだが、しかし今日は、僕の中でもう一つ、大きなイベントがあった。

うちの職場で絶賛開催中のイベントでは、最後に、ある方のビデオメッセージが流れるのだが、そのビデオメッセージをしていただいたご当人が、うちの職場のイベントをご覧にいらっしゃるというのである。

僕は、テレビでその方のインタビューをよく見ていたし、その方のご本も読んでいて、すっかりその人柄に魅了されて、ファンになっていた。だが、このイベント用のビデオメッセージの撮影には立ち会えず、悔しい思いをしていたところだった。今日、職場にいらっしゃるという話を聞いて、なんとしてもご挨拶して直接お話ししたい、と願っていたのである。

そしたらあーた、その方が13時半にいらっしゃるというではないか!ちょうど、打ち合わせと打ち合わせの間の、空いた時間である。

僕は同僚と一緒にその方を玄関でお迎えし、応接室で社長ともどもしばらく歓談と相成った。

僕は、ちょっとご挨拶ができただけで十分に満足だったのだが、

「鬼瓦さん、この後、イベント会場で担当部分を(その方に)説明してください」

と同僚が言うので、イベント会場までご一緒して、自分が担当した部分について、その方にマンツーマンで解説することになった。

こんなご時世なので、大きな声で解説はできず、周りのお客さんに迷惑をかけないように小声で解説をした。

その方は、僕の拙い説明に、その都度感心してくださり、その柔らかな物腰とお人柄に、さらに魅了されたのであった。

20分ほど解説をして、次の同僚にバトンタッチした。

気がつくと14時半。1時間ほどの、短いながらも充実した時間を過ごし、イベント会場を後にした。

夜、その方から、

「今日は、本当にプロに解説をしていただいて、贅沢な時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございます!私も、今回学んだことをこれからしっかり生かしていきたいと思います。」

と、本日の関係者宛にメールをいただいた。

贅沢な時間を過ごしたのは、こちらの方である。

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ラジオ番組へのリクエスト

11月16日(月)

僕の知り合いが、正確に言うと友人のパートナーの方なのだが、その方が、フリーアナウンサーをしていて、都内のある区のコミュニティーFMでラジオ番組を持っている。

その方に、いまうちで開催中のイベントの招待券を送ったところ、先日、その方が、イベントを見に来てくれたそうである。

そして17日(火)のお昼12時から放送される、ご自身の番組で、その感想を少しお話ししたいとのことであった。

その連絡をいただいた僕は、うちの広報担当にそのことを伝えたところ、

「では、招待券10枚をリスナープレゼントしていただきましょう」

ということになった。

パーソナリティーご本人にしてみたら、軽い気持ちで、フリートークの中でイベントの感想を言うつもりが、リスナーへの招待券プレゼントまで行うとなると、かなりのおおごとである。

ま、それでもその方には快諾していただいたので、さっそく招待券をお送りした。

すると今日、招待券が届きましたという報告とともに、

「明日の放送で、よかったらリクエストくださいませんか?洋邦問わずよろしければ。もしかして局に音源がないといけないので、2~3曲候補いただけると確実です」

というメールがあった。そう、これは音楽番組だったのだ。

さあここからが大変。リクエスト曲を何にするか。長考が始まった。なにしろ、ラジオ番組に曲のリクエストを送るなんて、小6の時以来だからね。

せっかくだから、このブログで取り上げた歌にしよう、と思い立つ。

「音楽」のカテゴリーにある過去の記事の中から、悩みに悩んだあげく、3曲を候補として選び、リクエストした。

はたして、リクエストした曲はかかるのか?そしてその曲とは、いったい何なのか?

さすがのこぶぎさんも、これだけの情報では、ラジオ番組を特定できないだろう。

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A4用紙1枚の憂鬱

11月12日(木)

昨日は在宅勤務だったのだが、上司から出された宿題を、金曜日までに提出しなければならず、丸一日、悩みに悩んだ。

宿題が出されたのは、先月末だったと記憶している。それから、同僚2人と相談し、僕がそれをまとめることになったのだが、どうにもやる気が起きない。

結局、問題を先送りにしたまま、宿題提出の2日前になった。

(これは、さすがにやらないとヤバいぞ)

だがやる気が起きない。

午後になってようやくパソコンに向き合う気になって、

うーん、うーん、うーん、うーん。

と悩みながら、むりやりにひねり出して、A4用紙1枚の原稿として形を整えた。

A4用紙1枚の簡単な提案書を書くのに、結局、丸一日使ってしまったのである。

そしてようやく書き上げた提案書を、今日の午前、2人の同僚に見せて相談したところ、

「これでいいと思いますよ。そうとう苦労されたでしょう」

「ええ」

なんとか同僚2人のお墨付きをもらったので、ギリギリ、明日の宿題提出には間に合った。ただし、上司が「こんなんじゃダメだ」という可能性もまだ残っているので、心は晴れない。

さて今日は、A4用紙を1枚使って、もう一つ書くものがあった。

それは、ラジオ番組へのファンレターである!!

僕が愛聴しているラジオ番組で昨日(水曜日)、開催中のうちの職場のイベントのことが思いもよらず紹介されたので、一リスナーとして、お礼の手紙を書くことにしたのである。

実は、今回のイベントと、そのラジオ番組とは、不思議な縁があるのだ。そのことをどうしてもパーソナリティーに伝えたかったのである。

ラジオ番組に手紙を書くのは、小学校6年の時にNHKラジオ第一の「おしゃべり歌謡曲」にはがきを出して、それが読まれて以来だから、じつに40年ぶりである。

今回は、別に番組内で読まれなくてもかまわない。こちらの思いがパーソナリティーに伝われば、それで満足なのだ。

ラジオ番組に手紙を書こうと思ったもう一つの動機は、先日、高校の後輩が自分の好きなパーソナリティーが出演するラジオ番組に投稿して、それが番組で読まれたという体験を聞いたからである。よし、じゃあ俺も、と、勇気を振り絞って手紙を書くことにしたのである。

お昼休みに、おにぎりをかじりながら書き始めたら、あれよあれよという間に、A4用紙1枚分のファンレターが完成した。

なんなんだこの違いは!!

同じA4用紙1枚の原稿でも、気の進まない原稿は何日経っても書けない。しかし、気持ちが乗ったときの原稿はあっという間に書けてしまう。

くり返すが、別に番組内で読まれなくたっていいのだ。というか、読んでほしくない。

僕はドキドキしながら封をして、封書の表に宛名を書き、郵便局に投函した。こんなドキドキ感は、久しぶりである。

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音声配信始めました

職場のイベントがいよいよ盛り上がってまいりました!

先日収録した音声ガイドが、ようやく配信された。

全部を聴くと、約60分なのだが、4人で分担していて、僕が喋っているのは、2分程度の音声が2本。つまりたったの4分程度である。

聴いていただければわかるが、いずれもド素人によるナレーションであることが、まるわかりの音声ガイドである。

以前にも述べたが、僕は、「大竹発見伝、ザ・ゴールデンヒストリー」風のナレーションを心がけたのだが、実際に聴いてみたらどうだろう。自分ではよくわからない。

それよりも、油井昌由樹さんのナレーションに寄せているように、自分では思えてきた。

僕はむかしから油井昌由樹さんのナレーションが好きで、あんなトーンで語りができたらいいなあと思っていたのだが、しかしいざ自分がやってみると、油井昌由樹さんの落ち着いた語りの中に垣間見える「明るさ」の要素が僕にはない。僕の語りは全体に暗いのだ。

ひそかな趣味として、語りの練習をして、「オーディオブック」みたいなことをやってみたいなあと思ったりしているのだが、具体的にどんな録音機材が必要で、それをどうやったら配信できるのか、みたいなことがわからなくて、なかなかその一歩が踏み出せない。ま、そんなことをする時間的余裕もないのだが。

そしたら今度は、ある有名動画サイトで、職場のイベントの様子を生放送で配信する、という企画が持ち上がり、どうやら僕も出演者の一人になるかもしれない、という事態になった。

なんとかそれは避けたい、と思っているのだが、果たしてどうなることやら。すべてはイベント代表者の胸先三寸である。

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決め手は松山省二

11月2日(月)

ちょっと仕事の関係で、岡山県の子どもが戦時中に書いた文章を読んでいる。基本的に丁寧な字で書いていて読みやすいのだが、鉛筆で書いてあるので、判断に困る文字もある。

ある一文の語尾に、

「○○ですう-」

と書いてある。「○○です」の語尾を伸ばしたのかなあ、と最初は思ったのだが、ちょっと現代っぽい言い回しである。

で、その部分をよ~く見ると、「ですう-」ではなく「ですら-」と書いているようにみえる。

「『ですらー』ですかね」

「たしかに、『ですらー』と読めますね」

「しかし、そんな言い方をしたんでしょうか?方言かなにかですかね?」

「うーむ。岡山弁にそういう言い方があるのかなあ…」

岡山弁で本当にそんな言い方をするのか、よくわからない。でも、なんか聞いたことがあるぞ。

どこかで聞いたぞ。うーん。うーん。うーん。

「思い出しましたよ!映画『砂の器』ですよ!!!」

その場にいた他の人たちは、きょとーんとしている。

「三木謙一の養子が、三木謙一の遺体を確認したときに、たしか自分は岡山で雑貨店をやっているって言ってましたよね!ほら、松山省二が演じてた!」

ますます周りの人はポッカーンである。

「たしか松山省二が岡山弁でしきりに「ですら」「ですら」と言ってましたよ!」

いったい何を言い出すんだ。とうとうこいつ、頭がおかしくなったか、という視線が向けられた。もちろん、被害妄想だが。

だいたい松山省二って誰だよ!という顔をみんながしている。松山英太郎の弟ですよ、と言いたかったが、ますます周りがポッカーンとなるのが目に見えていたので、言うのを思いとどまった。

そうは言ってみたものの、自信がない。

さっそく家に帰って、松本清張原作・野村芳太郎監督の名作映画『砂の器』(1974年)のDVDを見返してみることにした。

早送りして、松山省二が出ている場面をまず確かめる。すると…。

「うちは養子ですら。父には子どもがねえんですら。私は、はじめ店員で雇われとったんじゃが、父の希望で養子になって、同じ町内から妻を迎えたんですら」

「今年の6月の初め、(父が)のんびり旅行がしてえと言うもんですから、わしら夫婦も賛成したんですら」

「たしか、12,3万だったと思いますら」

なんと!「ですら」のオンパレードではないか!

というか、俺の記憶力、すごくない??

いやそれよりも、この話のすごいところは、もともとこの『砂の器』の最大の見せ場は、方言が捜査の決め手になる、というところなのだが、その映画が決め手になって、語尾の「ですらー」が岡山弁だと断定できたことである。

こういうの、なんて言うの?「メタ『砂の器』」?ナンダカヨクワカラナイ。

あともう一つ、岡山出身の長門勇が、映画やドラマの中で、「ですら」と言っていた記憶がある。映画「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」だったか、あるいは「横溝正史シリーズ」の一連の作品を見れば、どこかで必ず「ですら」と言ってるはずだ!しかしそこまでして確かめる時間が、今の僕にはない。でも、絶対言ってるぞ!

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休日出勤とGoToキャンペーン

11月1日(日)

昨日はコンディションが悪かったのか、訳のわからない文章を書いてしまった。

今日は朝から休日出勤である。

午前10時半から午後5時まで、オンラインの会合があり、そこで30分ばかり喋らなければならない。これ自体はオンラインなので、在宅でもよかったのだが、それとは別に、職場にお客さんが来るので、出勤してその対応をしなければならなくなった。会合のほうは、自分の番を早々に済ませて、中座させてもらうことにした。

しかもそのお客さんたちは、今日、職場の近くで1泊して、翌日の朝からうちの職場で仕事をすることになっていて、僕もそれに立ち会わなければならない。

今日、いったん家に戻って、翌朝早朝、また出勤するというのが面倒くさい。月曜日の朝は、道路が大渋滞するのだ。

家族もちょうど旅行中だし、いっそ職場の近くのホテルに泊まろうと思い立ち、旅行予約サイトでホテルをとることにした。

すると、いまはGoToキャンペーンとやらで、安く泊まれるらしいのだ。

ニュースでよくやってるけど、アレって、どうやったらキャンペーンに参加できるの?

かねがねよくわからなかったのだが、その旅行予約サイトによると、まず登録をして、それから、キャンペーンの対象となるホテルを探して、予約する、という手はずらしい。

ナンダカヨクワカラナイが、旅行予約サイトの誘導にしたがって登録をして、対象となるホテルを探して予約してみた。

すると、ふだんは5000円台のホテルが、3000円台で泊まれることになった、らしい。

カード決済なので、本当にそうなのか、半信半疑なのだが、たぶん大丈夫なのだろう。

車で家と職場を一往復するよりも安い料金である。

で、仕事が終わり、職場を出てホテルにチェックインすると、フロントで鍵と一緒に商品券みたいなものを渡された。

見ると、

「GoToトラベル事業 地域共通クーポン」とあって、額面が「1000円」である。

「これは何ですか?」

「明日まで有効のクーポン券です」

「どう使えばいいのですか?」

「コンビニとかでも使えますよ」

「そうですか…」

頭が混乱してきた。このクーポン券は、旅行予約サイトで登録した「GoToキャンペーン」とは、また違うものなのか?それとも、このクーポン券が、旅行予約サイトで登録したものなのか???

宿泊費が2000円弱引かれた上に、さらに1000円の商品券をくれたということなのだろうか。それとも、宿泊費を値引きする代わりに、1000円の商品券をくれたということなのだろうか。クーポンに「GoToトラベル事業」と書いてあるので、なおさら頭が混乱する。

「GoToキャンペーン」とは、まことに不可解な制度である。

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電話取材

10月28日(水)

今日の午前中は、女性週刊誌の記者から電話取材を受けた。

なんということはない。いまうちの職場で開催中のイベントについてなのだが、イベントの代表者の同僚が、あまりにも取材を受けすぎてたいへんだというので、その一部を請け負っただけである。

なにしろそのくらい、取材が殺到しているのだ。うちの職場では初めてのことではないだろうか。

40分くらい電話で喋ったのだが、どれだけ伝わったのかはわからない。それに、名前が出るのかどうかも不明。ま、そんなことはどうでもいいことなのだが。

そして今日、私が愛聴していたあのラジオ番組の中でも、うちのイベントを見に行ったリスナーからの、イベントの様子を報告したメールが、その番組で紹介されていた!

正確に言えば、今現在愛聴している番組、というわけではない。以前に土曜日の夜に週1で放送していた頃は熱心に聴いていたのだが、平日のワイド番組に移ってからは、時間がなくてほとんど聴いていなかった。

で、その情報を聞きつけて、さっそくradikoのタイムフリーで聴いてみた。18時台の最後の4分間の部分である。

そのラジオパーソナリティーが読んだメールの内容を聞くと、

「そのメール、俺が出したんじぇね?」

というくらい、イベントに関して詳細で正確な内容である。

いかにもその番組のリスナーらしい、詳細で正確な内容のメールに、土曜日に週1で放送していた頃と変わってないな、と、僕は奇妙な連帯感を覚えたのであった。

 

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