職場の出来事

世界は会議でできている

4月10日(水)

今週は忙しい。

昨日の火曜日は、会議が3つあり、そのうちの2つは僕が司会だった。しかもその2つというのは、会議体の名称が違うだけで、中身はまったく同じ議題を話し合う、という謎の会議である。つまり僕は午前と午後の2つの会議を、寸分違わぬ議題で議事進行したのである。こういうのを二度手間っていうんじゃないの?

僕が司会の2つの会議が終わった後、15時からは僕が出なければならない会議が2つあり、バッティングした。さすがに2つの会議に同時に出るような神業ができない。…いや、やろうと思えばできたかもしれない。1つが対面、1つがオンラインの会議だったので、対面の会議に出席しつつ、自分の目の前にパソコンを置いてオンライン会議に出席する、というやり方だ。僕に恥も外聞のなければ、それができたかもしれないけれど、さすがにそれは失礼である。仕方がない。優先度を考えて、オンライン会議に出席して、2時間黙って聞き続けた。

そして今日は、新入社員の研修である。

研修自体はまる一日行われるのだが、僕は午前中に15分間だけ、研修の講師をつとめることになった。

たった15分だが、間違いがあっちゃいけないというので、1時間くらいかけて予習をして、本番に臨んだ。

予習の甲斐あって、15分ぴったりで過不足ない説明が終わった。

午後は1時間ほど来客の対応をして、14時から2時間ほど、オンラインで打合せを行う。

これでやっと終わりかな、と思ったら、上司のところに明日の会議の下打ち合わせをしにいかなければならないことになった。明日の会議は結構重要な会議で、僕が議題を提出する立場でもあるので、事を慎重に進めないといけないということで、周到な下打ち合わせをすることになったのである。

明日の会議は気が重いのだが、会議の前後の時間は作業の立ち会いという仕事もあり、なかなか気が抜けない。

「会議は踊る」ではなく「会議に踊らされている」というフレーズを考えてみたんだが、どうだろう。あんまりうまくないか。

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倦怠感と繁忙

4月4日(木)

年度が変わって少しは楽になるかと思ったら、その反対だった。

今日来たメールだけでも、原稿の修正依頼が2件、調査依頼が1件、カルチャースクールの講師の依頼が1件、来年の講演の打診が1件。出張の打診が2件。

依頼ばかりではない。こちらからお願いすることもある。

書類の不備について、書類を出した人に問い合わせたり、いまとりまとめている本について執筆者たちに連絡をしたり、オンライン会合の日程調整が1件。

会議の事前打ち合わせなんてものもある。

それ以外にも、現在ストップしている原稿や書類作成というのが山ほどある。あまりにやることが多すぎて、どこから手をつけていいのかわからない。それでなくても、薬の副作用で倦怠感がひどいのだ。

しかしまあ文句ばかりも言っていられない。忙しいのはお互いさまだ。10人ほどにオンライン会合の日程調整をしたら、20ほどの候補を挙げていたのに、全員の日程が合うことはほぼなかった。かろうじて△や×の人に調整をしてもらったりして、ようやく1日だけ日程が確保できた。

みんな忙しいのだ。これって健全な社会なのか?

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送別会

3月27日(水)

昨日は職場の送別会だった。同じ職場のなかでも、僕が属する部は基本的に人事異動がない。定年退職で辞めるか、自分の意志で転職するかのどちらかである。しかしもう一つの部は、人事異動が激しい。部内の別の課に異動したり、人事交流という名目で数年間別の職場に異動したり、逆に別の職場から人事交流で来た人がもとの職場や新しい職場に移ったりと、事情はさまざまである。

なかでも切ないのは、有期雇用の人たちである。こまごまとした仕事をしていただくことが多く、僕もいろいろな方にお世話になっているのだが、日ごろお世話になっている方が突然、「実はこの3月で任期が終わるのでこの職場を去ることになりました」と言われると、せっかく慣れてきたのにと残念な気持ちになる。4月からはまた一から関係を構築しなければならないのかと不安な気持ちにもなる。

一期一会と割り切っていくしかないのだろう。さよならだけが人生だ(by井伏鱒二)。

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電話は帰りがけに鳴る

3月19日(火)

13時から17時半まで、まったく休みなく2つの会議が連続した。

1回目の会議が終わった15時55分、仕事部屋にいったん戻って16時からの打合せに備えていると、携帯電話が鳴った。以前の職場で同僚だったKさんからである。

そういえば、Kさんからはお昼にも着信履歴があり、こちらから何度か掛け直してみたのだが電話にお出にならなかった。たぶんその件だろう。

「もしもし」

「もしもし」

「Kです。いま大丈夫ですか?」

「…はぁ」

「すみません、昼間何度もお電話いただいて」

「いえいえ」

「実は…」

とKさんが本題に入ろうとしたときに、仕事部屋に同僚が訪ねてきた。短く用事を済ませて再びKさんとの電話に出る、

「すみません。いま同僚が来たもので…」

「いえ…お忙しそうですね、実は…」

と本題に入ろうとしたところ、今度は仕事部屋の電話機がけたたましく鳴り出した。

「あ、電話が来ちゃった…。ちょっとお待ちください」

「いや、…またかけ直します」

「そうですか」

Kさんとの電話を切り、仕事部屋の電話に出ると、「16時から打合せを始めますので来てください」という要件だった。

急いで打合せ場所に向かい、1時間半ほど打合せを行った。

もうヘトヘトである。

仕事部屋に帰って、カラカラになった喉を潤すためにお茶を飲もうとすると、また携帯電話が鳴った。Kさんからである。

「もしもし」

「もしもし」

「先ほどはすみません」

「いえ、こちらこそすみません」

「忙しそうでしたね。あれ、本当なんですね。面倒なメールは夕方に来るっていうのは…」

Kさんはブログの読者でもあった。

僕は、〈あなたの電話もそうですよ〉と喉元まで出かかったが、ぐっとこらえた。

「あと、あれも本当なんですね。フェスに参加したというのは…」

「本当ですよ。本当にあったことしか書いていませんから」

「別に疑ってるわけじゃありません」

「ところで本題は…」

「あ、そうでした」

そこから、断線に次ぐ脱線をしながら、1時間ほど電話が続いた。

「おめえの怖えーもんは何だ?」

「あっしはね、夕方が怖い」

という「夕方怖い」という新作落語ができそうだ。

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面倒なメールは帰り際に訪れる

3月12日(火)

前回の「無茶なメール」は、こぶぎさんの「AIコメント」のおかげで、なんとか決着した。2つの会議の合間に、何度かやりとりをして、どうやらわかってもらえたようなのである。

しかし、敵はそれだけではなかった。会議が終わって、クールダウンして、さあ帰ろうかとしたら、全然別のところから、立て続けにメールが来たのである。

ひとつめは、ある会社の人から。

「先日の出張の報告書をさっそく送っていただきありがとうございました。さて、事務に報告書を提出したところ、下記の問い合わせいがありましたので、ご回答の程お願い致します。以前は時間等はあまり記載しなくてもよかったのですが、最近は記載内容が厳しくなったようです。お忙しいところ、お手数をおかけして申し訳ございませんが、ご回答のほどお願い申し上げます」

何かと思ったら、初日の自宅の出発時刻と、用務地のホテルまでの到着時刻、2日目朝の出発時刻と、用務の開始・終了時刻、ホテルへの到着時刻、3日目朝の出発時刻と、用務の開始・終了時刻、ホテルへの到着時刻、最終日の用務地の出発時刻と自宅へ帰着した時刻、をぜーんぶ書いてくれという依頼だった。

めんどくせーなと思いながらも、その会社のルールなので仕方がない。手帳を見ながら過不足なく記入し、送信した。

ふたつめ、こんどは別の会社から。

「今回の会議は全体会となりますので,可能であれば弊社に足を運んでいただき対面でおこないたいと考えております。(Zoomも並行して使用いたします)。会議時間の目安は(AMは10:00以降,PMは13:00以降,夜は17:00以降で)2時間程度を考えております。お忙しいことと思いますが,3月末から5月頭にかけて(3/18~5/12)のご都合を教えていただきたくお願いいたします」

メールにはExcelの表が添付されていて、そこには、3月18日から5月12日までの、1日につきAM、PM、夜の3種類の空欄があり、そこに、「対面○」「Zoom○」「未定△」「不可×」のいずれかを入力しなければならないようになっていた。

(めんどくせえなあ…)

また手帳を見ながら、ひとつひとつ、○△×をつけていく。

(ふう、終わった…)

さあ、帰ろうと思ったら、また別の会社からのメールが。

「年始以来大変ご無沙汰しております。1月から2月の末で本当にバタバタしている状態で今もその余波が続き精神的に厳しい状況です。

(中略)

今更なのですが私にはどうしてよいのかわかりません。本当に今更で申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします」

おいおい、これはかなり深刻だぞ。メールの様子からほんとうに精神的に追い込まれていることがわかる。

一両日中になんとかすることをお約束して、「どうかご自愛ください」と結んだ。

結局、帰ろうと思ってから1時間半以上、メールへの対応に追われることになった。面倒なメールはなぜ夕方に訪れるのだろう。

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共通の知り合いはこぶぎさんだった!

12月19日(火)

月に1度、僕が議事進行役をつとめる会議があるのだが、事前にその会議の議題を打合せるために毎月顔を合わせている若い職員さんがいる。毎月どころか、その職員さんには日常的にいろいろとお世話になっている。今日は月に一度の打合せである。

打合せ中、その職員さんがおもむろに言い出した。

「鬼瓦先生は以前、○○(前の前の職場)で教えていらっしゃいましたよね」

「ええ」

「私はそこの卒業生です」

ビックリした。2年くらい一緒に仕事をしていて、初めての告白である。

しかも僕がいた部局の学生である。もっとも、僕がその職場を離れてから入学したそうなので、在学中は面識がない。

そこからひとしきり、「前の前の職場」の話になる。やれ○○先生がどうした、××先生がどうしたなどと話が弾んだ。

話していくうちに、どうしても聞きたいことが出てきた。

「ところで、どうしてそこに入学しようと思ったのですか?」

まるで入試の面接みたいな質問である。面接試験を担当していた頃の自分がよみがえってきた。

「『火垂るの墓』を見て、どうして罪もない子どもたちがこんな目に遭わなければならないのだろう、当時は頭のいい人もたくさんいたはずなのに、どうしてこんな悲劇を止めることができなかったのだろう、と疑問に思い、それでそういうことを学べるところを探したのです」

そのことを話しているだけですでに涙ぐんでいる(ように見えた)。その純粋さに、こっちも泣きそうになる。

「(前の前の職場は)編入に力を入れてますよね。それで編入をしたのですね」

「ええ」

「編入といえば、別の部局に『こぶぎさん』という元同僚がいるんですが」

「こぶぎ先生ですか!知っています!あの恰幅のいい先生ですよね!先生はお知り合いなんですか?」

「知り合いもなにも、いちばん親しい友人ですよ。いまでもたまに会いますよ」

どうやらこの職員、こぶぎさんに編入の手ほどきを受けたらしい。

つまりこぶぎさんがいなければ、この若者はこの場にいなかった、といっても過言ではない。

「こぶぎさんが共通の知り合い」という人と一緒に仕事しているとは、世間は狭いね。

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俺は知恵袋なんかじゃない!

12月7日(木)

副作用はいまだ治まらないが、仕事は平常運転につとめる。

午前中の重要な会議のあと、古株の職員さんに呼び止められ、自分の担当している仕事に自分では判断しがたい案件が発生しているので意見を言ってほしいと言われた。

話を聴いてみたが、1回聞いただけでは理解することはできないほどの、複雑な内容である。

小一時間話を聞いたが、なかなかに要領を得ない話で、結論は出なかった。だがその職員さんは、話しただけで満足した様子で帰って行った。結局、自分のなかのモヤモヤをだれかに聞いてもらいたかったのだろう。

仕事部屋で遅い昼食を食べていると、扉を叩く音がした。

出てみると、また別の職員さんである。

「職場にこんな問い合わせが来まして、ひとまず課内ではこの問い合わせは無視していいのではないか、という結論が出たのですけれど、上司が『鬼瓦先生ならば何かわかるかもしれない』とアドバイスされて、その問い合わせの資料を持ってきました」

見ると、私とはとくに関わりのない内容の問い合わせである。いや、よくよく考えてみると、ちょっとかすっていると言えなくもない。だからその職員の上司は僕の名前を出したのだろうけれど、俺は別に知恵袋じゃないんだ!ほかにも詳しい人間がいるだろう!

「いちおうこちらで引き取ります」

といって、先方からの問い合わせ資料一式を受け取って熟読してみたが、やはりどう考えても僕の案件ではない。

そのあとも立て続けに、何件か案件が持ちこまれ、それに対する対応をしていたらあっという間に午後の時間が消費されてしまった。

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メールの暴力・その2

11月30日(木)

いつぞやも、「メールの暴力」というタイトルで記事を書いた。

出勤するなり、職員さん2人が「ちょっとご相談してもよろしいでしょうか」と仕事部屋をたずねてきた。こういう場合は、たいていは不吉な相談である。

その予感は的中した。ある人が、職員さん2人に向けてクレームのようなメールを送りつけてきたのである。文面を見て、よくこんなことが書けるなあと驚いた。

よくよく話を聞いてみると、非は明らかに先方にある。こちらがよかれと思ってしたことに対して、なぜか上から目線でキレているのである。事務手続きを誠実に行っている職員に対して、何も事情のわかっていないヤカラが因縁をふっかけてきたようなものである。

一人は恐怖におびえ、一人は怒りに震えた。そのやり場のない恐怖や怒りをどこにぶつけたらいいのか、とにかく話だけでも聞いてほしいと、経緯を聞いた。

「こんなメールを受け取ったら、メンタルがやられてしまうねえ」

この問題は僕が引き取ることにし、僕の責任で事態を収拾することにした。そもそも、立場の弱い職員にクレームをつけるというのは、あってはならないことなのだ。現段階では、事態が収拾されたかどうかはまだわからないが、もう二度とこういうヤツとは一緒に仕事をしないぞと僕は誓ったのである。

以前も、別の職員がクレームのメールを受け取ったことがあった。その職員は気丈な性格だったので、一人で事態の収拾をはかったようだった。そして最後にそのメールのやりとりの一部始終を僕に転送してくれた。「こんなメールが来ましたので、こういう対応をしました」と。

僕はその職員にうまい対応だったと労をねぎらい、こういう人がいるとは困ったものだねと返信をした。その気丈な職員さんも、さすがに一人ではこの問題を抱えきれず、だれかと共有をしたかったのだろう。それでメールの一部始終を僕に教えてくれたのだ。そんなことが以前にあって以降は、職員のメンタルを守ることが何より大事なのではないかと思うようになった。

それにしても、人はなぜ弱い人に向けてクレームを言いがちなのだろう。

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文にあたる

11月28日(火)

体中が痛いのは、薬を変えたせいだろう。先々週に変えた薬の副作用が、いまになってようやく牙をむきだしたのである。もちろんそれだけではなく、自らの運動不足も祟っている。

ということで、昨日の大がかりな作業も、今日の納品の立ち会いも、全盛期の半分以下の体力でかろうじて終えた。

1月末の韓国での国際会議の原稿も、今月末締切なのだが、まだ仕上がってはいない。

以前に大変お世話になった方から、メールをいただいた。原稿を書いたのだが、事実関係が間違っていないか不安なので、確認してほしいという内容だった。

添付されたPDFファイルを開くと、けっこうな分量の原稿である。短い期間だったが僕はこの方と一緒に仕事ができたことがよい思い出として残っている。わざわざ僕に事前の確認を求めるということは、先方もどうやらそう思ってくれているらしいと解釈した。そういう人の原稿を読んでも、まったく苦にならない。むしろ頼ってくれることがありがたかったので、よし今日は、空いている時間をすべてこの原稿の校閲に使おうと決めたのである。

業務が終わり、職場の図書室に籠もり、すでに再校となっている組み原稿をアタマからチェックした。読みながら気になるところを青い字で書き込んでいく。文章はわかりやすく、興味を引く表現をしているので、もちろん地の文はまったく直さず、データだとかそういったものをチェックするだけにとどめた。それでもけっこうな直しが入った。

僕はそれを数時間で仕上げ、先方に返送した。自分の原稿なら、こんなに熱心に、そしてこんなにテキパキと校正は終わらせないだろう。やはり読んでいて苦にならないのはその人を信頼しているからである。何度もくり返すが、「文は人なり」である。

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引き出し狂想曲

11月20日(月)

5月に、韓国から突然訪れて対応に苦慮したY先生

それからしばらくして、うちの職場にある「大きな引き出し」を見せてほしい、という連絡が来た。

実は5月にいらしたときに、「9月頃に、こちらにある大きな引き出しを見てみたい」という話をしていたのだが、9月になってもいっこうに話が来ないので、あの話はなくなったのだな、と安堵していたら、10月半ばになってメールが来て、11月後半に「大きな引き出し」を見てみたいと、正式な申請書が送られてきた。具体的な候補日も書かれていて、「このうちのどれかの日に見たいです」という。

さあ、この連絡を受けて、担当事務は上へ下への大騒ぎ!なぜなら、大きな引き出しは倉庫から出し入れするのに、ひどくめんどうなのだ。並大抵の面倒くささではない。なにしろ引き出しの大きさは2メートル四方もあり、ひとりで運べる大きさではない。当然、雑な扱いはできないから、ひとつひとつ台車に乗せて運ぶ必要がある。

しかも引き出しの数は12枚ある。引き出しは一つずつしか運べないから、倉庫と見学部屋との間を12往復して運ばなければら七位のである。

しかし、その大変さについて知っているのは、職場内のごく一部の人間である。当然、韓国のお客さんは、そんな大変な作業が必要だなんて知るよしもない。だから、「スナック感覚」で申し込んできたのだ。

申し込まれた以上は断るわけにはいかない。しかも韓国のお客さんなので、断ると外交問題に発展する。さあ、ここから大がかりな「引き出しプロジェクト」が始まる。

まず、当日のタイムテーブルを作る。先方の希望は12枚全部の引き出しをみたいと言うことだったが、最後の3枚はあまり見ても意味がないだろうと判断し、先方に「最後の3枚は見なくてもいいですよね」と私が交渉し、先方の了解を得た。これだけでも、ずいぶんと省力化が図れることになる。

事前に入念なシミュレーションをおこなうと、少なくとも引き出しを運ぶのに10名くらいの人が必要だということが判明し、職場から人をかき集める。

韓国からのお客さんは全部で3人。この3人は当日の朝から引き出しを見る気満々なので、当然、前泊をしなければならない。その前泊の手配も僕のほうでおこなった。で、僕も、何かあっちゃいけないと思い、職場の近くに前泊することにした。それが前日の日曜日。

さて月曜日の今日。

朝からお客さんがやってきて、とりあえず荷物置き場や昼食会場として確保した会議室にお通しする。実はお客さんは韓国から来た人だけでなく、日本在住の方も「大きな引き出し」を見に5人来ることになっていたので、合計8名のお客さんである。

僕は8名のお客さんが到着したことを確認し、「準備ができたらお呼びしますのでこの部屋で待っていてください」と言ってすぐに走って倉庫に向かう。

倉庫では、「大きな引き出し移動作戦」がおこなわれようとしていた。ありがたいことに総勢10名ほどのスタッフが力を貸してくれるという。僕はいちおう現場監督の役割のような者なので、僕がいないと作業が進められないことになっていた。

お客さんのアテンドもして、同時に倉庫から「大きな引き出し」を出す現場監督もするのは、なかなかしんどい。

予定より少し遅れて、9枚出す引き出しのうちの4枚を出して、見学場所に並べた。ちなみに見学場所は、大きな引き出しを4枚並べることで限界の広さである。まずは4枚を見てもらって、午後に残りの5枚を見てもらうことにしたのだった。

そのうちに昼食休憩の時間になった。お客さんには、荷物置き場兼昼食会場である会議室に戻ってもらい、彼らが昼食を食べている間、今度は午後の部の準備である。

午前に並べた4枚の引き出しを1枚ずつ倉庫に戻し、こんどは5枚の引き出しにすべて交換しなければならない。でも見学場所には一度に5枚は並べられないから、最後の1枚は台車の上で待機させ、頃合いを見て、4枚のうちの1枚と交換する。これもまた重労働である。

しかしなんとか予定の時間までに、韓国のお客さんには9枚すべての引き出しを、心ゆくまで見てもらった。最後の3枚をオミットしておいてよかった。ちょうどいい時間に終了した。

この間、僕はお昼休みの30分だけで、あとはずっと「大きな引き出し」とつきっきりだった。

韓国からのお客さんは、いずれも満足そうな顔をして、「おかげで引き出しをよく見ることができました」と言った。そりゃあそうだ、そのためにこっちはまる一日時間を潰して、献身的に準備したんだから。

「韓国に来たら必ず連絡してください。ごちそうしますから」

とお決まりのセリフを言って別れたが、お気持ちだけ受け取っておきます、という思いで、「また会いましょう」といって別れた。

…ナンダカヨクワカラナイ文章でしょう。こっちは半分眠りながら書いているのだから。

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